2007年 01月 11日
「鞄を持った女」
主演の“鞄を持った女”アイーダにクラウディア・カルディナーレ。アイーダに恋する少年ロレンツィオに「ロバと王女/2003(デジタル・マスター版)」「コーラス/2004」のジャック・ペラン。
監督、脚本はヴァレリオ・ズルニーニ。
カルディナーレ23才、ペラン20才の作品である。
ペランは16才の少年役だが違和感無し。
最近(21世紀)のカルディナーレ映画と言えば、ジェレミー・アイアンズ主演の劇場未公開作品「男と女 アナザー・ストーリー/2002」をBSで観たことがある。フランス/UK合作映画で、彼女はイタリア人富豪の妻役であった。まぁかなりのobasan化は否めないが、相変わらずのナイス・バディであった。
数年前デジタル・マスター版で上映された「山猫/1963」も新宿のシアターで観たが、クラウディア・カルデナーレという女優はホントにゴージャスな方である。
「コーラス」に出演していたペランの幼い息子が、この作品の少年ペランにそっくり。
ヨーロッパ映画お得意の、年上の女性に憧れる少年の哀しい恋物語。
映画はモノクロである。
この映画のタイトルは余りにも有名で前〜観たい、観たいと思っていた作品。随分前にBSで放映していたのをやっと観ることが出来た。
アイーダ(カルディナーレ)はミラノのナイトクラブで働くシングル・マザー。子供は施設に預けてあり、週に一回しか会えない。クラブで知り合った男を愛してしまったアイーダは、男に誘われるまま彼の車に乗る。男の家はパルマにあったが、家に着く前に男はアイーダと彼女の鞄を置いて立ち去ってしまう。途方に暮れるアイーダはなんとか男の家を探し当てるが、瀟酒な屋敷から現れた少年ロレンツィオ(ペラン)に、探している男はここの住人ではないと言われる。しかしアイーダの探している男は、ロレンツィオの兄マルチェッロ(コラッド・パー二)その人であった。マルチェッロのアイーダに対する裏切りから、同情心が芽生えるロレンツィオ。しかしそれは次第に儚い恋心となって行く。
フランス映画もそうだが、イタリア映画にしても、ヨーロッパ人てジャズがとてもお好き。この作品でも、ジャズが流れる中、'60年代に大流行したイタリアン・ポップスが流れる。なんとなく記憶にあるイタリアン・ポップス...あぁあの曲はこの映画のサントラだったのだと納得した。
ストーリーはありがちな年上の女と年下の少年のつかの間の恋..いやでもこれは恋と呼べるものではない...単なる憧れのようなものである。
この作品の監督は、後にアラン・ドロン主演の「高校教師/1972」を作っている。「高校教師」は年上の中年教師と年下の女生徒とのラヴ・ストーリー。なんとなく観た記憶あり。
“鞄をもった女”と言うのは直訳のようだが...“鞄”が物語る映画である。
「刑事」ピエトロ・ジェルミでしたよね?“アモーレ アモーレ アモーレ アモーレ ミーヨ!”あの曲はイタリア、カンツィオーネの名曲となっているのではないでしょうか?「鞄を〜」はホント素晴らしい作品でした。
そうそうあのおちびちゃんが息子です。年齢的にまるで孫状態ですが...
そういえば昔、リバイバルで「ひまわり」を見たときに英語版だったのでガッカリした記憶があります。
BB&CCはやはり古き良き時代のアイドルでしょうね。
やはりドロップさんご覧でしたのね。イタリアものはイタリア語、フランスものはやはりフランス語で喋って欲しいですね。
英語吹き替えじゃイメージ崩れるので、せめて英語字幕ならなんとか観られると思うのですが...アメリカ人は基本的に字幕映画は観ないようですね。
ハリウッド映画に多々出演し、英語も喋るソフィア・ローレンだけど、でも「ひまわり」はイタリア語じゃないと許せないですし...
私も昨年BS放映を録画していたのを、margotさんの影響で、見ました。大分前に見てはいたけど、ほとんど覚えていなかったので・・・。そうそうあのカルディナーレが草むらで○○のシーンは衝撃度が大きくてそこは覚えていましたが・・・。
いやぁ~、とっても良かったです!!見応えがありました。彼女はこういう役良いですねっ。目が野性的な感じを持っているせいかな?
ペランってこのときは20歳だったのですか。16歳違和感なかったです。まさに上流階級のおぼっちゃまが良く似合っていましたねぇ~!で、ラストに彼が彼女に封筒を渡したけど、あの中身にひっかかるのだけど、あれまでは、少年の彼女への純粋なあこがれ・・・と思っていたのが、ちょっと世俗的になったかな・・・と。
どう思われたかしら?
ご覧になったのですね。あのオープニングの草むら...忘れられないシーンとなりました。
野性的かつ奔放的な女性役とっても似合いますねカルディナーレ。
ジャック・ペランは同じ時期にドヌーヴと「ロバと王女」でも共演してますが、王子様ですね正に彼は...
ラストのシーン、多分お金かな?と思いましたが、やはりでしたね。あれはどうなんでしょう?金持ち階級はやはりなんでもお金で解決するってことで理解すればよいのでしょうかしら?手切れ金として叔母が用意したお金をロレンツィオが持参したようにも解釈できますが...
二人がキッチンで食事をするシーン素敵でした。ヒロインの名前が“アイーダ”でそのオペラを選曲してかけるなんてニクいですよね?
鞄が大写しになり、チェンバロ(?)の曲とともに、タイトル、スタッフ、キャストが流れるシーンが忘れられません。
ずっと探していたDVD、やっとツタヤで見つけました。
こんばんは。レスが遅くなって申し訳ありません。
古い記事にコメントありがとうございました。
映画の製作は50年以上も前なんですよね。
カルディナーレは21世紀の今でも映画に出演するスゴイ俳優だと思います。
DVDご覧になりましたか?