2006年 12月 10日
「敬愛なるベートーヴェン」
監督はレオナルド・ディカプリオ主演の「太陽と月に背いて/1995」のアニエスカ・ホランド。大好きなエド・ハリスがルドヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンを演じている。
アンナ・ホルスにダイアン・クルーガー「戦場のアリア/2005」。
「マッチポイント/2005」の金持ち御曹司トム役のマシュー・グードが、アンナの冴えない恋人マルティン役で出演している。
ベートーヴェンものとしては、ゲーリー・オールドマンの「不滅の恋/ベートーヴェン/1994」の方が良かった気がするが...
この作品は晩年、最後のシンフォニー”第九”の製作に関わる過程だけを描いている。
ドイツ出身のダイアン・クルーガーは正統派美人だが、綺麗過ぎちゃってなんか味のない女優だなぁといつも感じる。
古典ものについては無知なので、ベートーヴェンはモーツアルトの後の人か...なんて...映画の中に、モーツアルトが最大のライヴァルであった、ウイーンの宮廷作曲家サリエリのエピソードが出て来て納得したりして...
1824年ウイーン。最後のシンフォニー“第九”の合唱部分が未完成のベートーヴェン(ハリス)の元に音楽学校首席のアンナ・ホルツ(クルーガー)がコピイスト(写譜師)として現れる。“女のコピイストなんていらん!”と追い払うベートーヴェンだったが、次第にアンナの才能を認め、彼女に仕事を任せるようになって行く。やがてアンナは難聴のベートーヴェンをフォローし、サポートして行く。そしてアンナは“第九”初演の夜、オーケストラの前でタクトを振るのをためらうベートーヴェンの耳となり、彼に手タクトで合図を送り演奏会は大成功を納める。
冒頭、ベートーヴェンが死の床についているシーンから始まり、彼のラスト・シンフォニーが完成するまでの過程を描いてあるのだが、ちょいと感動には程遠い。エド・ハリスはウイッグを着けてベートーヴェンになりきっているのだが...
まあでもベートーヴェン・ミュージック好きにはたまらないかも知れない...
日比谷シャンテの会員証がキレていたので、更新ついでに観た映画だったので、まぁこんなもんかであった。
トレーラー