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「上海の伯爵夫人」

a0051234_012513.jpg「The White Countess」2005 UK/USA/ドイツ/中国
原作は「日の名残り/1993」のカズオ・イシグロ。監督も左記のジェームス・アイヴォリー。
主演のアメリカ人外交官ジャクソンに「イングリッシュ・ペイシェント/1996」のレイフ・ファインズ。伯爵夫人ソフィアにナターシャ・リチャードソン「メイド・イン・マンハッタン/2002」。日本人ビジネスマン松田に真田広之。ソフィアの亡き夫の母親オルガにリン・レッドグレイヴ。その姉サラにヴァネッサ・レッドグレイヴ。ヴァネッサ&リンは実の姉妹で、ヴァネッサはナターシャの実の母親。
「イングリッシュ〜」以来のレイフ、ファンで、彼の作品は「嵐が丘/1992」を始めとして、「ことの終わり/1999」「オネーギンの恋文/1999」と彼の雰囲気にぴったしの役ばかり...これもそうである。彼は「イングリッシュ〜」の頃とちっとも変わらないなぁ...と何れを観ても感じる。
これは「ナイロビの蜂/2005」の前に作られた作品。
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1930年代、上海、ロシアから亡命してきた伯爵夫人ソフィア(リチャードソン)は、亡き夫の代わりに、残された家族を養うためクラヴのホステスをしている。ある夜そのクラヴで、盲目の元外交官ジャクソン(ファインズ)と出会う。彼はテロで妻子を失った上、自身の目も失っていた。絶望のどん底にいるソフィアとジャクソンは互いに求め合っていく。
一方で、やはりクラヴで知り合ったビジネスマン松田(真田)とも交流を深めていくジャクソンだったが...
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「日の名残り」もそうだが、カヅオ・イシグロの世界は決してフィジカルに愛情表現はしない。この作品でも二人は一回キスを交わすだけ...
互いに交わす目と目(一人は見えていないので、交わす言葉で...)が滅茶語る(心に染みる)のである。
かつて貴族であり、何不自由ない暮らしをしていたソフィアは家族のため夜の街で働く日々。ソフィアが働かなければ家族は食べて行けない。しかし義母オルガ(リン)と義妹グルーシュカ(マデリーン・ポッター)はソフィアに辛く当たる。これって万国共通で、嫁は立場が無い...いや哀しすぎる...
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ラストはなんとなく読めるのだが...最期まで飽きさせないアイヴォリーはやはり素敵だな。レイフはハマり過ぎる役で、あの方のあのやるせない...これは特に盲目役で、妻子を亡くした役で...いやでも巧い(似合い過ぎ)...
謎の日本人ビジネスマン松田を演じた真田広之が光る。存在感ありで、彼の今後のInternationalものに是非期待したいものである。
以前雑誌にレイフの記事が掲載されていたのを読んだ。それには“東京の街は大好きで何度も来ている。この街が良いのは、歩いていても誰も私に気づかず騒がれることがない...” そうなんだレイフって誰も気がつかないんだ...とは一般の方々(映画otakuじゃない)のことであって、わたしを初め、この映画を観にbunkamuraに来ていたレイフ狙いのobasamaたちは、貴方を見かけたら絶対呼びとめることでしょう。
とにかくbunkamuraのシアターはレイフ、ファン(一部ナターシャ、ファンと思われるojisama)で満席であった。bunkamura&シャンテはなぜに?あんなに混むのでしょうか??
上、ソフィアの緑のドレスはシアター出口前(普段売店)に飾ってあります。
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by margot2005 | 2006-11-16 00:21 | UK | Trackback(13) | Comments(18)
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Tracked from cinemania35 at 2006-11-19 15:23
タイトル : 満員御礼、だそうです!
まんまる@大阪です。 シネマカフェというサイトの「映画業界人ブログ」で ワイズポリシーの社長さんが書かれていました~。→● 「上海の伯爵夫人」初日は、各回満席だったそうです~! パチパチパチ{/hakushu/} 音楽にもご注目くだされ~! ご覧になられた方、ぜひ感想など教えてくださ~い!... more
Tracked from Brilliant Da.. at 2006-11-19 22:30
タイトル : 『上海の伯爵夫人』
大好きなマーチャント&アイヴォリーのコンビが送り出す最後の作品。。 エキゾチックな上海の空気と慎ましい大人な愛に酔いしれました。 (真田広之さんの英語も完璧!) 『上海の伯爵夫人』 2005年/イギリス・アメリカ・ドイツ・中国 (原題:THE WHITE COUNTESS) 監督:..... more
Tracked from Cartouche at 2006-11-22 23:40
タイトル : *上海の伯爵夫人*
{{{   ***STORY***      2005年  イギリス・アメリカ・ドイツ・中国 1936年、上海。ロシア革命によって、ロシアからの亡命を余儀なくされた美しき未亡人ソフィア・ベリンスカヤ伯爵夫人(ナターシャ・リチャードソン)は、家計を支えるため、クラブのホステスとして働いていた。 元アメリカ外交官のジャクソン(レイフ・ファインズ)は、かつては“国連最後の希望”と賞賛されながらも、ある事件をきっかけに家族と視力を失い、今は世捨て人のような生活を送っている。毎夜、上海の猥雑なバーを...... more
Tracked from 悠雅的生活 at 2006-12-17 01:25
タイトル : 上海の伯爵夫人
1936年、上海。めぐり逢った光。... more
Tracked from 銅版画制作の日々 at 2006-12-30 15:28
タイトル : 100本目は『上海の伯爵夫人』
100本目の映画は『上海の伯爵夫人』です。先週京都シネマにて鑑賞しました。真田広之が出演しています。このところ、日本人の俳優さんの活躍が凄いですよね主演は「ナイロビの蜂」で好演だったレイフ・ファインズ、そしてナターシャ・リチャードソン、「チェルシーホテル」他数々の映画に出演しています。驚きあのリーアム・ニーソンと結婚しているそうです監督はジェームス・アイヴォリー監督、「眺めのいい部屋」や「ハワーズ・エンド」などを手がけた巨匠。 《物語》舞台は1936年の上海。貧しい地区のアパートにロシア貴族の一族が...... more
Tracked from パピ子と一緒にケ・セ・ラ.. at 2007-01-25 15:22
タイトル : 上海の伯爵夫人
1936年_、激動の上海で時代に翻奔される男と女。二人の出会いは偶然なのか?、それとも、必然なのか?・・・・ジャズのメロディー、タバコの紫煙、女たちのさざめき、衣擦れの音に混ざる秘密の会話・・・・舞台は退廃的なムード溢れる上海の夜総会(クラブ)。ロシアから...... more
Tracked from 夫婦でシネマ at 2007-01-29 20:23
タイトル : 上海の伯爵夫人
これは下手をすると2007年のベスト1になってしまうかもしれない映画です。 ロシア革命を逃れて上海へ逃亡して来た貴族、ユダヤ人、暴動で家族を失い職務に希望を失った元外交官。わけあり気の日本人。彼等が渾然一体となってドラマを形成、感動のラストへとなだれこみます。... more
Tracked from Diarydiary! at 2007-03-11 21:40
タイトル : 上海の伯爵夫人
《上海の伯爵夫人》 2005年 イギリス/アメリカ/ドイツ/中国映画 - 原題... more
Tracked from DVDジャンル別リアルタ.. at 2007-05-08 04:43
タイトル : オネーギンの恋文
「GAGAデリシャスチョイス」キャンペーン対象商品。青年と貴婦人の愛を描いた、ロシアの文豪アレクサンドル・プーシキンの自伝的傑作。1820年のペテルブルグ。享楽的な生活の末、財産を使い果たしたオネーギンは、虚飾に満ちた社交界に嫌気がさし、田舎の伯父の地所を相続するためペテルブルグを離れる。そこで彼は、田舎娘のタチャーナと出会う。彼女は都会的でどこか謎めいた雰囲気のオネーギンに心惹かれ…。... more
Tracked from ひらりん的映画ブログ at 2008-03-01 03:58
タイトル : 「上海の伯爵夫人」
こないだ観た「ラスト、コーション」繋がりで・・・ 同時代の上海が舞台のこの作品。 脚本が日系のカズオ・イシグロという人らしいし、 真田広之も出てる・・・という事で劇場公開時に観ようか迷った作品。... more
Tracked from to Heart at 2008-03-22 01:07
タイトル : 上海の伯爵夫人
  あなただけが、私の光。― 原題 THE WHITE COUNTESS 製作年度 2005年 製作国・地域 イギリス/アメリカ/ドイツ/中国 時間 135分 脚本 カズオ・イシグロ 監督 ジェームズ・アイヴォリー 出演 レイフ・ファインズ / ナターシャ・リチャードソン / 真田広之 / ヴァネッサ・レッドグレイヴ / リン・レッドグレイヴ / マデリーン・ダリー 名匠ジェームズ・アイヴォリー監督が、レイフ・ファインズ、ナターシャ・リチャードソンで描く 30年代を生きる大人のラブストーリー。 ...... more
Tracked from ☆彡映画鑑賞日記☆彡 at 2009-11-16 21:13
タイトル : 上海の伯爵夫人
 コチラの「上海の伯爵夫人」は、1930年代の上海を舞台に時代の波に翻弄される元外交官のジャクソン(レイフ・ファインズ)と伯爵夫人のソフィア(ナターシャ・リチャードソン)の運命を描いたヒストリカル・ロマンスです。監督は、ジェームズ・アイヴォリー。脚本は、人....... more
Tracked from Blossom at 2010-06-23 21:34
タイトル : 上海の伯爵夫人
上海の伯爵夫人 THE WHITE COUNTESS 監督 ジェームズ・アイヴォリー 出演 レイフ・ファインズ ナターシャ・リチャードソン     ヴァネッサ・レッドグレーヴ 真田広之 イギリス ドイツ アメリギ..... more
Commented by MACHI at 2006-11-16 09:12 x
bunkamuraは、レディースデイはないし、女性向け映画はめちゃ混みですよね。場所柄なんでしょうか。
今回、シネコンがみることができまして、すいていて上映時間より少し前に行ってもいい席で見られて、シートもゆったりでよかったです。ミニシアター系を上映してくれるシネコンは、大歓迎ですわ。
Commented by margot2005 at 2006-11-17 00:59
MACHI さん、こんばんは!そうですかやはりbunkamuraはレディース・ディなどないのですね。まぁレディース・ディには決してシアターに足を運べないので関係ないですが...
最近都心じゃない所にシネコンが出来て、そちらで上映される作品が多くなりましたね。
ミニシアター系を上映してくれるシネコンは近くにないので、混む所にしか行けないのですわ。
Commented by claudiacardinare at 2006-11-17 06:50
こんばんわ。記事とは関係ないのですがブログを引っ越ししましたのでまたヒマなときにでもお越し下さいませ。
cinematheworld.blogspot.com/
Commented by Bianca at 2006-11-17 20:24 x
そばを立ち食いしていても、レイフ・ファインズはす・て・きですね。
ところで、手首にかけているのは、傘でしょうか、やはり?
渋谷の文化村、何か入り難い所でしたわ、そういえば!
Commented by margot2005 at 2006-11-17 23:59
CCさん、こんばんは!お知らせありがとうございました!
Commented by margot2005 at 2006-11-18 00:04
Biancaさん、そうレイフは立ち食いそばのシーンでも絵になります。このシーンは彼一人立ち食いではなく、横に真田広之がおりましたのよ。あの彼の手にあるのは盲人用のステッキでございます。
bunkamuraは最初敷居が高かったですが、一度入ってしまえばOKです。
Commented by まんまる at 2006-11-19 15:21 x
アイヴォリー監督の作品、「格調高く」て独特の世界観があって
いつも楽しみにしていますが、今回もまさにアイヴォリーワールド全開でしたね。
Commented by margot2005 at 2006-11-19 18:31
まんまるさん、こんにちは!
格調高いアイヴォリーは素晴らしいですね!アイヴォリー、ファンなので楽しむことができました。
レイフも素敵でしたね。彼のように、何れの作品でも絵になる男優て希少価値かと思います。
Commented by マダムS at 2006-11-19 22:35 x
今晩は♪ 相変わらずお忙しいようですね~ 
やっとご覧になれたようで良かったですね! むふふ。面白い写真を選びましたね~立ち食いソバ!!こんなシーンありましたっけ!
レイフ様、高級なスーツじゃなくて 案外ジーンズか何かの普段着で渋谷かなんか歩いてたら、気が付かないかもしれませんねぇ~(^^)b
Commented by margot2005 at 2006-11-20 00:34
マダム、こんばんは!
これからますます忙しくなりそうです。観たい映画がいっぱいあるのですが、なんとか時間を工面して観に行くつもりですわ。
レイフの立ち食いありましたわよ。隣に真田さんが居て...
世界広しといえど、立ち食いそば屋の前でもエレガントなのはレイフくらいでしょうか??彼の普段着みたいですねぇ!
Commented by 紫の上 at 2006-11-23 19:43 x
私も遅ればせながら、やっと見てきました。
新宿で上映していたので、bunkamuraへは行かなかったので、緑のドレスを見ること出来なかったのは残念ですが・・・。
やっぱり「イングリッシュペイシェント」をご覧になって、レイフのファンになりましたかっ。私も同じくです~~!
「嵐が丘~」はまだ未見ですが、後は見ていますよっ。ほんとはまり役ですよねぇ~!
今回もハマりすぎるぐらい、はまり役でした・・・。
彼の悪役は上手くて良いのだけど、やっぱりこういう役は見ていて安心するとともに、ほれぼれとします!!
ナターシャの白いドレスと毛皮、グリーンのドレス、本当に似合っていて素敵!!
そうそう、真田さん、存在感大でしたねぇ~!ネイテブのレイフに対して、堂々と渡り合っていたじゃありませんかぁ~。たいしたものです・・・。
次回もアイヴォリー作品に出演するそうですねぇ~。フレー!フレー!真田~!
Commented by margot2005 at 2006-11-24 22:01
紫の上さん、ご覧になりましたのね。そういや新宿、武蔵野館で上映してましたよね。やはりドレスはbunkamuraだけでしたのね。
「イングリッシュ〜」のレイフ...「ナイロビの蜂」を観た時ちょっとかぶってしまいましたわ。彼の最高のラヴ・ストーリーはやはり「イングリッシュ〜」でしょうか?
「嵐が丘」是非ご覧下さいませ。おすすめでございます。
古典をやらすと右に出るものが居ないくらいハマるレイフであります。
やはり彼は悪役より、女性映画が似合いますよね。あの優しい話し方が良いのかもしれません。
ナターシャはあまり古典もののイメージありませんが、伯爵夫人似合ってましたよね。ドレスも素敵だったし...
真田さんアイヴォリー映画また出演なんですね。とっても楽しみです。応援しましょ!!
Commented by Bianca at 2006-12-23 23:41 x
OS名画座(大阪駅前)で見ましたが、お年寄りで一杯でした。水曜日など門前払いです。何が彼らを(って、自分も見てるのですが)ひきつけるのでしょうね?ナターシャの家族の感じはドストエフスキーの小説みたいですね。
Commented by margot2005 at 2006-12-24 00:39
Biancaさん、やはり大阪に戻られたのですね。
この映画、渋谷のbunkamuraも中高年以上が多かったですね。若い人殆どいなかったです。やはり映画の内容とかレイフのせいかなぁ??
そうそうナターシャ・ファミリーはドストエフスキー入ってましたね。
Commented by nyanco at 2007-01-29 20:30 x
はじめまして。nyancoと申します。
アイボリーのこの映画もとても良くて、ラストはハッピーエンドと分かりながらも、最後まで飽きさせない素敵な映画でした!
レイフのこの役はとてもハマってましたね。本当に上手い俳優だと思います。
TBさせていただきました。
Commented by margot2005 at 2007-01-30 00:40
nyancoさん、こんばんは!
ようこそおいでいただきました。
レイフ・ファインズ良い俳優ですね。大好きです。少々ワンパターン演技ですが、彼の映画はなんかいつも観たくなってしまいます。
アイヴォリーの世界はいつも素晴らしいですね。
Commented by kira at 2008-03-22 01:22 x
こんばんは!
古い記事にTB,コメント、ごめんなさいです(^^;
なんだか久しぶりにじっくりと、大人の恋愛映画を堪能した感じでした。
ダンディなレイフと、真田さん、絵になりますよね~。
アノ時代ですから、私は最後までジャクソンが心配で心配で(笑)
ドキドキしながら見守ってしまいました。
素敵な作品でしたね♪
Commented by margot2005 at 2008-03-23 00:51
kiraさん、こんばんは!
いえいえ古い記事にコメントまで付けていただいて嬉しいですわ。
しっとりとした大人な映画って良いですね。
英国紳士レイフのダンディさはここでもいかされておりました。
あの時代、上海に住む英国人ジャクソン。
盲目にも関わらず回りをも顧みず凄い行動でしたが、最後まで生きてましたね。まぁ彼が死んだらおしまいのストーリーですが...
レイフの次作が観たいです!
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