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「カポーティ」

「カポーティ」_a0051234_22385847.jpg「Capote」2005 カナダ/USA
監督はベネット・ミラー。
主演のトルーマン・カポーティに2005年度オスカー主演男優賞に輝いた「コールド・マウンテン/2003」のフィリップ・シーモア・ホフマン。
彼の幼なじみで作家のネル・ハーパー・リーに「マルコヴィッチの穴/1999」のキャサリン・キーナー。
刑事アルヴィン・デューイに「美しき家、わたしのイタリア/2003」のクリス・クーパー...と個性派俳優の3人。
死刑囚ペリー・スミスは「タイガーランド/2000」のクリフトン・コリンズ・Jrが演じている。
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この映画に関しては飽きるほど予告を観、カポーティ演じるホフマンが発する台詞が脳裏に焼き付きくほどだった。やっと公開観る事が出来た。期待して観る映画って裏切られるとがっくし来るのだが、これに関しては期待どうりであった。平日、昼さがりの日比谷シャンテ、いつものように開演10分前にチケット売り場に行ったら、又また行列...シャンテって最近どうしたの?「キンキーブーツ」の日も満席だったが。この日も満席、前〜2列目しか空いてなくクビが...
かなり前にカポーティものは“ティファニーで朝食を”と“冷血”を読んでいるはずだが...ほとんど記憶に...“冷血”は途中で挫折したような気もする。今一度読みたくなったのでトライしてみるつもり...
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1959年11月、アメリカ、カンザス州、田園地帯の農家で一家4人惨殺死体が発見される。この小さな記事に目を留めたのはニューヨーカーで著名な作家トルーマン・カポーティ(ホフマン)であった。彼はこの事件を題材にノンフィクションを書こうと、幼なじみで、私設秘書で、ボディガードでもある作家のネル(キーナー)と共にカンザスへと向かう。事件を担当する刑事デューイ(クーパー)の妻マリー(エイミー・ライアン)はカポーティのファンで、ネルと共にカポーティを家に招待する。その後事件の容疑者として二人組ペリー・スミス(コリンズ)とリチャード・ヒコック(マーク・ペレグレーノ)が逮捕され新たな展開を迎える。
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カポーティがニューヨークで新作発表の朗読会で壇上に登場し、拍手喝采を浴びるシーン、60年代一世を風靡したファッション・フォトグラファー、リチャード・アベドンが死刑囚となったペリーとカポーティとのツーショット(一番下写真)を撮影するシーン...カポーティってこの時代アメリカではスゴイ人だったのだと改めて知った。
カポーティ演じるホフマンは性格脇役俳優でいろんな映画に出演しているが、主演の彼を観るのは初めてかも知れない。ネルが書いた「アラバマ物語/1962」が映画化されプレミアーに現れたカポーティが映画を評して”それほど騒ぐ作品でもない...”と発したのはネルに対する嫉妬のようでもある。
ネルを演じたキャサリーン・キーナーもデューイ役のクリス・クーパーも素晴らしい!個性派俳優で、ホフマンに迫っているのがスゴイ!
タイトル“冷血”というのは死刑囚二人ではなく、トルーマン・カポーティのことであろうか?
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Commented by マダムS at 2006-10-13 09:11 x
お先に鑑賞失礼しました~
シャンテは最近 開演10分前じゃ~ダメダメですわよ。 前売り座席指定券売ってるようですんで、当日券買うなら1時間前に行かないと。
お互い何度あの予告編を見せられたことかしらね!!(笑) 公開まで長かったですね。でも期待どおりの素晴らしい出来でよかったです。
カポーティの本、結構読んでいらっしゃるんですねぇ!素晴らしい! 私もちょっとはまりそうです。
キャサリン演じるハーパー・リーの子供時代はこんなだったかもと思える映画の方の『アラバマ物語』も再見しましたよ~(ティファニーもまた観ちゃった) カポーティのモデルになった”隣の子”も笑えます。
Commented by Chocolate at 2006-10-13 22:58 x
こんばんわっ。

ちょっとウトウトしちゃったんだけど、
後半は中々面白くて見応えがある作品だなーって思いました。
「冷血」はまさにカポーティそのもののことでしょうね~
私もそんな気がしまーす。
TBさせて頂きました。
Commented by margot2005 at 2006-10-14 23:00
マダム!シャンテでご覧になったのですね。あこはもう最近スゴイですね。列に並んでいるのは殆ど会員なのでしょうか?状態です。シアターには時間ギリギリにしか行かない人なので、これからは早めに行かないとマズいなと思いますが...行けるか...
「アラバマ物語」は最近たまたま観たので(二回目)はっきり記憶にあり、トルーマン”隣の子”も納得でございましたわ。
「ティファニー〜」は随分脚色してあるようで、トルーマン映画は気に入らなかったことでしょうね?
Commented by margot2005 at 2006-10-14 23:58
Chocolate さん、TBありがとうございます!うとうとしちゃたんですか?
いつものように満員のシャンテ、結構閉所恐怖症なので、回りに空席がないのは圧迫感があって辛いですね。
トルーマンは映画の中で“私は嘘はつかない”なんて言ってましたが、実際は大嘘つきだし...いやスゴイ方ですわ。
Commented by CaeRu_noix at 2006-10-16 12:56
こんにちは。
レディースデー主義の私は近頃シャンテで、というかキンキーブーツでは苦労しました。
というわけで、これは恵比寿で見ました。
やっぱりホフマンは素晴らしいですよねー。
Commented by margot2005 at 2006-10-17 22:06
CaeRuさんこんばんは!
レディースディにこの5年間行った事のない私でございます。水曜日休めないので...普段でもあれなのでレディースディのシェンテってスゴイでしょうね??日比谷は便利なのと会員になったので、ついシャンテに足が、エビスの映画館も大好きなんですが、便も悪くないし...近いのですが...駅から延々歩くのが少々辛くて...やはり日比谷になってしまいますの。ホフマンの次の主演作品に期待したいですね。
Commented by sabunori at 2006-10-26 15:33
margotさん、こんにちは!
私はストーリーよりはカポーティ自身に、
カポーティよりはキャサリン・キーナーが演じるリーの方に惹かれて
しまいました。
Commented by margot2005 at 2006-10-26 22:36
sabunoriさん、こんばんは!
カポーティに惹かれたのなら是非一度彼の本をひもといてくださいませ。
キーナーはいつも良い味だしますね。
わたしもネル・ハーパー・リーの書いた小説を読んでみたくなりました。
Commented by Bianca at 2007-06-11 01:06 x
margotさま、こんばんわ!「アラバマ物語」を見ましたので、虎コメさせていただきます。カポーティがけなしたわけは、ディルを見ると分かるような気がします。天才というより、奇妙な幼児にしか見えません。
Commented by margot2005 at 2007-06-12 00:50
Biancaさん、こんばんは!
虎コメありがとう!!
やはりですか...ディルの描き方が気に入らなかったのでしょうかしら??
確かに奇妙な幼児にしか見えませんでした幼いカポーティ...
彼は“ベストセラー”になって、“ピリュツァー賞”をもらったネルに嫉妬してたとしか思えませんが?
by margot2005 | 2006-10-11 23:09 | Comments(10)