2005年 12月 14日
「SAYURI」
製作は、スティーヴン・スピルバーグ、監督はロヴ・マーシャル。原作はアーサー・ゴールデンの“Memoirs of a Geisha”。
ほとんど邦画は観ないのだが、とりあえずハリウッド映画なので観た。ここでちょっと難癖...まずキャスティングから...ヒロインのチャン・ツィイーを始めとして、ミシェル・ヨー、コン・リーは日本人ではないよぅ!であり...唯一の日本人である工藤夕貴も、悪いがゲイシャは似合わないのである(まぁ仕方ないが...)。そして、チャン、ミシェル、コン、3女性の着物がどうも...やはり日本人じゃないのね?のノリで、プロのゲイシャさんがこの映画観たら少々幻滅感じるかなと?思ったが、これはハリウッド映画、世界中に配給されて、着物の着付けなど知らない人々が多々観るのだから、まぁ仕方ないかな?と思った次第。しかし、ただ一人、置屋の女将、ミセス・新田役の桃井かおりさぁ〜ん!!素晴らしかったです!!!もうマジで存在感あり!...渡辺謙は言うまでもなく...役所広司も素晴らしい配役だと思った。でも、でも、やはり桃井かおり...彼女が素晴らしかった!!
なんだかんだ言いながら、ラストはちょっぴり感動してうるうるしてしまった。日本人でない人がゲイシャを演じて、着物の着付けも変?なのだけど、なぜか?物語に吸い込まれてしまったのは、全員が英語で喋っているから現実っぽくなく、おとぎ話のようで、変な?ところが脱ぐい去られたような、そんな気がしてならなかった。
寒村の貧乏な家に生まれた少女二人、妹千代(大後寿々花)は置屋へ、姉の佐津(サマンサ・フターマン)は女郎屋へと、売られて行く。ここでこの映画の舞台は“都”と字幕にでるのだが、この都は京都のことである。後に千代が亀岡(京都の田舎)に疎開したり、大阪にある工場が危機に瀕しているとかのくだりがでてくるので...。
置屋の女将(桃井)に引き取られた千代は、下働きの女中となり、売れっ子ゲイシャの初桃(リー)に虐め抜かれる。けなげにも耐える千代。ある日置屋から抜け出した千代は会長(渡辺)と運命の出会いをする。姉佐津と再会し、“一緒に逃げよう!”の言葉も空しく、千代は置屋で毎日犬のように働かねばならなかった。両親が亡くなった事を知り、ようやく自分の置かれた立場を理解した千代は、自分も立派なゲイシャになれるよう心に誓う。15歳で花街デビューを飾った千代は“さゆり”と命名され本物のゲイシャとなる。
さゆりのデビューに手をかす豆葉にミッシェル・ヨー。ゲイシャ嫌いだが、さゆりには魅せられる実業家、延役に役所広司。工藤夕貴は同じ置屋で、千代と一緒にゲイシャを目指し、先にデビューを飾るおかぼ役。
千代役の少女、大後寿々花がけなげで可愛くって演技がうまい!千代と佐津の父親役をMAKOが演じている。ミッシェル・ヨーは「トゥモロー・ネヴァー・ダイ/1997」でのピアース・ブロスナンのボンド・ガールのイメージがあったが、結構素敵な姐さんであった。でも一番の突っ込みはチャン・ツィイーのダンス(踊り)...とても素晴らしいのだが、「ラヴァーズ/2004」の場面とかぶって困った...そして、中国、マレーシア出身の3女性の帯の位置が余りにも高くて...着物って胴長の日本人(現在はそうでもない)に合わせた衣類なので、足が短く見える。それがいやだったのかお3人さん!?
ヨーヨー・マのチェロが物語を盛り上げている。
着物に対しては色々思うことありますよね!良さが半減してる気もするし。コン・リーの衿の抜き方、異常でした(笑)あれは女郎の着方だ(爆)
でも、目をつむって楽しみました。女優さんの演技が光っていた分、男性の描き方が少し中途半端に感じて感情移入があまり出来ませんでした(涙)
ソレはともかくも・・・結構面白かったですね♪^^
そうですよね~チャン・ツィイーの帯から下の長さったら!!!
もっとも今時の娘っこは、旅館で浴衣着たらみんなあんなもんかもしれませんが・・・(^^;
日本で映画でもTVドラマでもいいからリメイクして、本物の祇園の芸妓さんの風情を・・・世界に魅せてやる!ってな気概のある製作者はいないもんでしょうかね・・・?
そうか、帯の位置が高いから裾が必要以上にバサバサしてたのですね
お3人方。納得です(笑)
トホホは詳細は多々あれど、お芝居は皆さん頑張ってたかと思いました。
寿々花ちゃんも練習して英語の台詞あれだけしゃべれるんだもの
期待の国際派女優ですね。先が楽しみです。
見る前は もうとっくにハリウッドの描く”変な日本”に慣れっこになってるし、「そう!ファンタジーと思ってみればいいのよ」と心に誓って観に行ったはずなのに・・結果 とっても辛口レビューになってしまいました~ヨヨ。
着物に関しては全然詳しくないんですけど、あれでは花魁??
え~ん 期待していただけに不満だらけですぅ~
桃井かおり、すばらしかったですね。彼女の貫禄がいちばんでした!
今年は自分、日本映画を主に見ていますが、ハリウッド映画よりヨーロッパ映画が好きなので、また遊びによらせていただきます。
あの、さゆりの子役は日本人だったのですね…もはやどこの国籍か気にならないぐらい、多国籍(多アジア籍?)映画でしたから、全然チェックしてませんでした。いたいけな感じが出ていて、演技上手でしたよね。