「柔らかい肌」

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「La Peau douce」...aka「The Soft Skin」1964 フランス/ポルトガル

監督、脚本はヌーヴェル・ヴァーグの旗手フランソ・トリュフォー。ヒロイン、ニコルを演じるのは25才の若さで自動車事故で亡くなったフランソワーズ・ドルレアック。彼女はカトリーヌ・ドヌーヴの姉で「ロシュフォールの恋人たち/1966」で共演している。二人はほんとに良く似ている。横顔なんか双子のようだ。ヒロインの愛人ピエール役はジャン・ドザイー。その妻フランカ役はネリー・ベネデッティ。

愛する妻子がいながら若い愛人の元に走った男の哀れな物語。トリュフォーの傑作中の傑作姦通劇ということであるが、いや素晴らしい!映画のタイトルは良く聞いて(見て)いたが、今回初めて観ることができたwowowで。映画はモノクロで、1960年代のパリの街並が撮影に使われている。この頃ってツイストの時代だったのだと?映画のシーンで納得。

パリのアパルトマンに住む文芸評論家のピエール・ラシュネー(ドザイー)は妻フランカ(ベネデッティ)、娘サビーヌ(サビーヌ・オードバン)と幸せな日々を送っていた。ある日講演でリスボンに向かう飛行機の中、スチュワーデスのニコル(ドルレアック)に強く惹かれる。同じホテルに泊まっていた二人はバーで落ち合い一時を共にする。帰りの飛行機の中、ニコルはピエールにマッチを渡す。それには彼女の電話番号が書いてあった。パリに戻りニコルに電話し、二人の関係は始まった。二人で過ごしたいがために、普段なら引き受けないランスの地方講演に、ニコルを伴って出かけるピエール。若い娘同伴だと知られてはならないピエールは、ニコルをほったらかしにしておく。そして彼女の非難を浴びるのである。社会的に地位があり、家庭もある男が、若い女に夢中になって行く。男は妻や友人に浮気がバレないかと心配し、女はその男の行動が気に入らない。夫の浮気を疑った妻フランカに詰問されてもシラを切るピエール。しかしニコルと撮った写真のネガを妻に見つけられ...。

ピエールは自業自得なのだが、なぜかとても哀れである。ピエールを演じるジャン・ドザイーの余りにも温和な顔(表情)のせいだろうか?妻や友人に情事がバレて困るのなら浮気しなきゃ良いのに...と思うが...そうは行かないのが人間の性なのだろう。写真で情事がばれてしまうのは、ルイ・マルの「死刑台のエレベーター/1958」と共通していると思った。パリの街中のレストランで撮影されたという映画のラスト・シーンがスゴイ!ドルレアックの冷やかで哀しげな表情がとても美しい!
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by margot2005 | 2005-11-19 22:34 | フランス | Trackback | Comments(2)
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Commented by yo☆ssy at 2006-03-17 04:12 x
はじめまして。ちょと前の記事ですがボクもトリュフォー好きなので、コメントしてみました。

やっぱラストシーンすごいですよね。トリュフォーの作品の中でこの映画が一番ヒッチコックに影響を受けたんぢゃなぃかってくらいサスペンス的な迫るものを感じてしまいます。映画の内容自体は全然そんな事ないのに手法がそぅ感じさせてしまいます。それにしてもドルレアックがとても美しいですよね。

それではまたおジャマしま〜す。
Commented by margot2005 at 2006-03-19 01:33
yo☆ssyさんようこそお出でいただきました。コメントありがとうございます。今ちょうどフランス映画祭が開催されていまして、金曜日から台場に通っています。
トリフォーお好きなんですね。トリフォーの映画はわたしも好きで何本も観ました。この作品は知ってはいたのですが、なぜか観る機会がなくて...いや素晴らしい!!映画でした。やはりヒッチコックのサスペンスを思い出しましたね。ラストはとにかくすごかったです。
ドルレアックの美しさにも同感です。彼女はなんとなくカトリーヌの美しさの陰に隠れているイメージがあったもので...。
又お暇な時にでも覗いてくださいませ。
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