2005年 11月 15日
「フレンチなしあわせのみつけ方」
セルジュ・ゲンズブールとジェーン・バーキン(今ではエルメスのバーキン・バッグとして有名だが...)の娘シャルロットと、パートナーであるイヴァン・アタルのコンビ作。監督、脚本はアタルである。アタルはハリウッド映画「インタープリター/2005」にちょい役で出演している。シャルロットは「21グラム/2003」でショーン・ペンと共演した。有名カップルの娘として生まれたシャルロットは10代で「なまいきシャルロット/1985」に主演し、子供ながら確かな演技と評された。
映画は端的に言えば、共稼ぎ夫婦の子育て、家事の苦悩(それほだ大変だとは思えないが...)を描いたドタバタ・コメディ。フランス人は結構男が威張っていて、家のことは女がするといった雰囲気が強いらしい。大昔、王(男)が常に実権を握っていた名残か?そういや、この国にはクイーンはいなかった。そういったことって影響されてるのかな?と感じる。かつては女性は家にいて夫を待ち家事に励んだ。が、しかし、今では男も育児や、家事に参加するというふうに変わって来ている。だが、この映画ではやはりというか...。
車のセールスマンである夫のヴァンサン(アタル)は仕事だけで家のことはしない。休みの日は職場の友人とサッカーし、夜は夜で友人たちとトランプゲームに興じる。妻のガブリエル(ゲンズブール)は不動産屋で働くキャリア・ウーマン。ヴァンサンの自分勝手な行動が許せないガブリエルは夫を攻めるが、反省しないばかりか浮気までしている。
二人が派手な喧嘩をするシーンがすごくリアルで楽しい。あれだけ派手にやればストレス発散できるだろうが...あとの片付けが大変(まあ映画だから良いけど...)。やはり二人のコンビで描いた(設定は違っている)「ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール/2001」の続のような作品である。
不動産屋のガブリエルが案内するアパルトマンのお客にジョニー・デップが出演しているのには驚いた。このデップとのラスト・シーンがお洒落!
さておき、私も単館系、ヨーロッパものが大好きですー。
ドア・イン・ザ・フロアで辿り着いたんですが、こちらにTBしますー。
アタルのコメディセンスってかなり好みで、本作も気に入ってます。
でそちらにもお邪魔させてください。
(まだ夫?)のアタルさんも、本当にいいセンスしてますよね、シャルロットの後ろから細い首のショットをなめていくようなカメラの視線、さすが夫だと思いましたわ!
アタルはシャルロットのうなじに惚れたのですねきっと!!彼女のうなじはホント色っぽいですもの。
確かにシャルロットを旨く撮ってますよね。彼女って癖のある顔だから、
こっちからは撮らないで!なんてアタルに言ってるのが目に浮かぶようです。