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「SHE SAID/シー・セッド その名を暴け」

She Said2022 USA


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ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの性犯罪を暴きピュリッツァー賞に輝いたニューヨーク・タイムズの調査報道の内幕を映画化した社会派実録ドラマ。


2017年、ニューヨークタイムズの記者ミーガン・トゥーイーとジョディ・カンターは、ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインが数十年にわたり、地位を利用して女優や自社の女性従業員に対して性的暴行を繰り返していたとの情報を得る。ミーガンとジョディは取材を開始するが対象となった女性たちの口は重い。やがて女性たちは多額の示談金で口を封じられていたことが明らかになる。それはハーヴェイ・ワインスタインの報復を恐れていたから。女優は映画出演できなくなり、女性従業員は退社後次の仕事が見つからない。


ミーガンとジョディ、コンビをけしかけ励ましサポートするレベッカの存在がnice。演じるパトリシア・クラークソンもnice。

ハーヴェイ・ワインスタインはいつ登場?と待っていたが映るのは演じる俳優の後ろ姿と声のみ。これはあえてそうした感じがする。被害に遭った人はあの太々しい顔など見たくもないだろうから。

アシュレイジャッドが本人役で出演。「ダブル・ジョパディー /1999」良い映画だった。「正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官/2009」以降は彼女の映画をほぼ見なくなり、「エンド・オブ・ホワイトハウス/2013」ではオープニングの自動車事故で亡くなってしまうファーストレディ役だった。


グウィネス・パルトローの名前が何度も出てくるが本人の出番はなし。ラスト近くハーヴェイ・ワインスタインが電話口でグウィネスは言ったのか?と繰り返す言葉がとても印象的。

プランBが製作に参加している。ハーヴェイ・ワインスタインに迫られたグウィネスの話を聞いた当時の恋人ブラッド・ピットが次にやったら殺してやる!と言ったと書かれた記事を思い出した。

原タイトル「She Said」が物語る。


ミーガン・トゥーイーに「プロミシング・ヤング・ウーマン/2020」「時の面影/2021」のキャリー・マリガン。

ジョディ・カンターに「ニューヨーク 親切なロシア料理店/2019」のゾーイ・カザン。

レベッカ・コーベットに「ジョナサン ふたつの顔の男/2018」パトリシア・クラークソン。

ディーンバケットに「パッセンジャーズ/2008」のアンドレ・ブラウアー。

ローラマッデンに「高慢と偏見/1995」「ヴェルサイユの宮廷庭師/2014」ジェニファー・イーリー。

ゼルダ・パーキンスに「Jの悲劇/2004」「エリザベス:ゴールデン・エイジ/2007」「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅/2016」のサマンサ・モートン。

監督は「アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド/2021」のマリア・シュラーダー。


TOHOシネマズ日比谷


Commented by onscreen at 2023-01-22 13:55 x
<次にやったら殺してやる!

しっかりプロデューサーとして復習したんですね
やるなあ〜(笑)
Commented by margot2005 at 2023-01-22 21:02
> onscreenさん

オープニングにプランBの文字を見て”おお!!”と思いました。
ブラッドやりましたね。
Commented by セレンディピティ at 2023-01-22 22:50 x
margotさん、こんばんは。
見応えのある社会派ドラマですね。
記者2人の奮闘がすばらしくて、すがすがしい余韻が残りました。
2人を励ますパトリシア・クラークソンもよかったですね。
知的で上品な佇まいがすてきでした。

ブラッド・ピットとしては、本作は手掛けずにはいられない作品だったでしょうね。
被害者の気持ちに配慮された作り方に好感がもてました。
Commented by margot2005 at 2023-01-23 20:27
> セレンディピティさん
>記者2人の奮闘がすばらしくて...
彼女たち大活躍でしたね。見終わってジーンときました。
パトリシア・クラークソンはいつも良いテイストで好きです。
知的でいて華やかなファッションもとても似合う彼女。

グウィネスとブラッドが恋人同士だったなんて、今じゃウソみたいですが
過去に愛した人に思いを込めて製作者となったのでしょうね。
とてもniceなことだと感動します。
by margot2005 | 2023-01-18 22:31 | Comments(4)