2022年 05月 12日
「ウルフ・ホール」TVミニシリーズ/4エピソード
「Wolf Hall」2015 UK
1520年代のイングランド。王が男性の相続人なしで亡くなった場合、その国は内戦によって滅びる可能性があった。ヘンリー8世はキャサリンとの20年の結婚を破棄しアン・ブーリンとの結婚を考えていたが、ローマ教皇とヨーロッパのほとんどが彼に反対していた。そしてトマス・ウォルジー枢機卿没落後、彼の側近であったトマス・クロムウェルは王の寵愛を得る。やがて王を助けるため、王妃キャサリン・オブ・アラゴンとの婚姻の無効化、アン・ブーリンとの再婚、併せてイングランド国教会のローマ教会からの離脱と修道院の没収を成し遂げる。しかしアンが息子を産まなかったため、ヘンリー8世はアンとの離婚を考える。彼の心は既にジェーン・シーモアにあった…
「ザ・クラウン/2017~2020」でエリザベス2世を演じたクレア・フォイがアン・ブーリン役で、「ブーリン家の姉妹/2008」で父親トマス・ブーリンを演じたマーク・ライアンスが主人公のトマス・クロムウェル役。「ブリッジ・オブ・スパイ/2015」でオスカーをゲットする前の主演ドラマ。
お気に入りフランス人俳優マチュー・アマルリックがフランス大使のユースタス・シャプイを演じている。でもマチューの出番が少なくて残念。そして「スパイダーマン」のトム・ホランドがトマス・クロムウェルの息子役で出演。トム・ホランドがキュート。
鍛冶屋の息子から王の寵臣にまで上り詰めたトマス・クロムウェルの技量がスゴすぎる。演じるマーク・ライアンスって飄々とした雰囲気がある俳優。実際のクロムウェルに似合っているのかどうかはわからないけど、彼はどのような役も自分のものにしてしまう上手い俳優だと思う。
ヘンリー8世役のダミアン・ルイスは貫禄たっぷりでniceキャスティング。ダミアン・ルイスは「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド/2019」でスティーヴ・マックィーン役だった。少し似てるかな?
クレア・フォイは「蜘蛛の巣を払う女/2018」のイメージが強く残るけど、エリザベス2世とアン・ブーリンもサマになる。
ロケされた宮殿や、あの時代の調度品や衣裳がゴージャス。王妃となったアン・ブーリンの戴冠式のシーンも煌びやかでとても美しい。
ヨーロッパの時代物大好きなのでドラマを堪能した。
タイトルの「Wolf Hall」はイングランド、ウィルトシャーにあるセイモアー家のマナーハウス。
UK版は6エピソード。日本では4エピソードに編集して配信された。
この時代、男性の名前にトマスが流行りだった?
トマス・クロムウェルに「シカゴ7裁判/2020」「ドント・ルック・アップ/2021」のマーク・ライアンス。
ヘンリー8世に「われらが背きし者/2016」のダミアン・ルイス。
アン・ブーリンに「ミスティック・アイズ/2011」のクレア・フォイ。
ノーフォーク卿(トマス・ハワード)に「タイタニック/1997」「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔/2002」「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 /2003」のバーナード・ヒル。
トマス・モアに「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠 ヘンリー4世 Part1&Part2/2012」「ザ・クラウン/2017」「刑事モース ~オックスフォード事件簿~/2012~2021」のアントン・レッサー。
スティーブン・ガーデナーに「ファーザー/2020」のマーク・ゲイティス。
ユースタス・シャプイに「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊/2021」のマチュー・アマルリック。
キャサリン・オブ・アラゴンに「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族/2011~2013」「愛と赦しの物語/2018」のジョアンヌ・ウオーリー。
トマス・ウォルジー枢機卿に「2人のローマ教皇/2019」のジョナサン・プライス。
レイフ・サドラーに「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ/2009」「クイーンズ・ギャンビット/2020」のトーマス・ブロディ=サングスター。
グレゴリー・クロムウェルに「エジソンズ・ゲーム/2017」「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム/2021」のトム・ホランド。
メアリー・ブーリンに「リディバイダー/2017」のチャリティー・ウェイクフィールド。
ジェーン・シーモアに「ダウントン・アビー/2019」「ピーキー・ブラインダーズ/2016~2022」のケイト・フィリップス。
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