2022年 03月 10日
「新米刑事ヴァランダー」TVシリーズ シーズン2/6エピソード
「Young Wallander」 UK 2022
スウェーデン、マルメ。モナと暮らし始め一旦は警察を辞めることを考えたクルトだったがある事件をきっかけに職場復帰し、殉職した本部長ヘムベリの後任である警視オセイの捜査班に加わる。クルトはひき逃げ事件の被害者の身元を調べるうち、事件に隠された驚くべき事実に直面する。その被害者は8年前に起こった殺人事件の加害者の弟エリアス・ファーゲルだった。警察はエリアスの死を隠していたがマスコミに漏れニュースになってしまう。オセイは激怒し、一方でレザはクルトに対する遺恨を募らせている。やがて内務調査班が8年前にエリアスを尋問したラスクに厳しい目を向ける。クルトは沈黙を守る目撃者のカチャが何かを隠しているのでは?と不信を募らせるそんな折、新たな殺人が発生する…
クルトのせいで負傷したレザ。そして彼は後遺症に苦しんでいるがオセイに取り立てられパトカー巡査から捜査班に昇進する。願っていた昇進が叶い捜査に邁進するにレザ。しかしクルトは彼の行動が過激で落ち着かない。
シーズン1では移民問題を深く掘り下げて描かれた。クルトのガールフレンド、モナは移民たちの保護に関わる仕事をしている。
本作では親友のレザとの間で、”優遇されるのはぼくが白人だから?”というクルトの発言があったり、新しいボス、オセイが白人でなかったり、と、北欧の移民問題を再び感じるドラマだった。
クルト・ヴァランダーっておっとりと優しいイメージの青年で刑事っぽくない。<刑事もの>の刑事には珍しいキャラかと思うが、それが<ヴァランダー>なのだと思う。演じるアダム・ポールソンはキャラにとても似合っている。
イメージとは違って鋭い頭脳で事件を解決していくのはシーズン1と同じ。シーズン1に”ラストがスッキリしなくて心残り”と書いたが、こちらはかなりスッキリする。本作はシーズン3もある様子で配信が楽しみ。
クルト・ヴァランダーに「新米刑事ヴァランダー/2020」のアダム・ポールソン。
レザ・アル・ラーマンにヤセン・アトゥール。
フリーダ・ラスクにリアン・ベスト。
サミュエル・オセイにトミワ・エデュン。
モナにエリス・チャペル。
ミアにセアラ・コーブニー。
カチャにキム・アディス。
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