2020年 09月 20日
「ソニア ナチスの女スパイ」
「Spionen」…aka「The Spy」2019 ノルウェー
第二次世界大戦中のノルウェーはナチス占領下にあった。ナチスの国家弁務官ヨーゼフ・テアボーフェンは人気女優ソニア・ビーゲットに惚れ込みプロパガンダに利用しようと企む。一方でソニアは隣国スウェーデンの諜報部から、スパイとしてナチスに潜入することを要請される。初めは要請を拒否するが諜報部のトルステン・アクレルに説得され、ゲシュタポに逮捕された病弱な父親の解放を条件にテアボーフェンに接近する。テアボーフェンの邸宅に潜入することに成功したソニアは、彼の寵愛を受け信頼も得るようになる。やがてナチスのスパイとして北欧諸国の情報を収集するよう依頼される...
ヨーゼフ・テアボーフェンの目を盗んでハンガリーの外交官アンドル・ゲラートと愛し合うソニア。男爵にはバレていたけどテアボーフェンにバレなくて良かった。アンドル・ゲラートとソニアの愛はホンモノだったに違いない。
スパイ活動に従事した後、戦後はノルウェー、スウェーデン、デンマークなどで女優として活躍したソニア・ヴィーゲット。1980年に亡くなった彼女のスパイ活動は2005年になって関連文書が公開ようやく公表されたという。
ノルウェーの女優ソニア・ヴィーゲットは二重スパイだった。戦後、一時期愛し合ったアンドル・ゲラートと再会したが結ばれることはなかった。
ソニアを演じるのは国際的に活躍しているノルウェー女優イングリッド・ボルゾ・ベルダル。前作はニューヨークが舞台のコメディで、ドイツ人のとてもスタイリッシュなデザイナー役。本作では北欧とドイツの二重スパイを熱演している。
諜報部のトルステン・アクレルは「幸せなひとりぼっち」で頑固オヤジを演じていたロルフ・ラスゴード。こちらでは諜報員をシリアスに演じていてNice。
ソニア・ヴィーゲットに「ニューヨーク 最高の訳あり物件/2017」のイングリッド・ボルゾ・ベルダル。
ヨーゼフ・テアボーフェンに「マルクス・エンゲルス/2017」「モーガン夫人の秘密/2019」のアレクサンダー・シェアー。
トルステン・アクレルに「幸せなひとりぼっち/2015」のロルフ・ラスゴード。
アンドル・ゲラートに「プラネタリウム/2016」のダミアン・シャペル。
ベルント・フォン・ゴスラー男爵に「幸せなひとりぼっち」「天才作家の妻 -40年目の真実-/2017」のヨハン・ヴィーデルベリ。
監督はイェンス・ヨンソン。
新宿武蔵野館にて