2019年 12月 27日
「家族を想うとき」
「 Sorry We Missed You」2019 UK/フランス/ベルギー
英国、ニューカッスル。元建築労働者のリッキーは悲願のマイホームを手に入れるためフランチャイズの宅配ドライバーとして独立を決意する。介護福祉士の妻アビーと16歳の息子セブ、そして12歳の娘ライザ・ジェーンと家族4人で幸せをつかみたかった。リッキーはアビーを説得し、彼女が仕事で使っていた車を売り払い、念願のトラックを手に入れる。しかしそのせいでアビーはバスで仕事に行くハメに陥る。やがてリッキーは個人事業主ゆえに病気になっても保険はないし、休みも取れないことに直面する…
働いても働いても生活は楽にならない。そして息子のセブは学校で問題を起こした上、万引きまでする始末。
バスで移動するためアビーは家にいる時間がどんどん短くなっていく。夕食を一緒に囲むなどありえない日常で、子供たちとの会話はボイスメール。セブは寂しかったのだ。
「わたしは、ダニエル・ブレイク」は、してやったりで、ラストはガッツポーズ!しかしこちらは最後の、最後まで悲惨!
家庭崩壊?とも思えた一家。でも家族の絆は決して揺るがないと伝わるラストに安堵した。
リッキーにクリス・ヒッチェン。
アビーにデビー・ハニーウッド。
セブにリス・ストーン。
ライザ・ジェーンにケイティ・プロクター。
マロニーにロス・ブリュースター。
監督は「わたしは、ダニエル・ブレイク/2916」のケン・ローチ。
新宿武蔵野館にて