2019年 11月 02日
「ボーダー 二つの世界」
「Gräns」…aka「 Border」2018 スウェーデン/デンマーク
スウェーデンの税関で働くティーナは違法なモノを嗅ぎ分ける特殊な能力を持っている。しかし生まれつきの醜い容姿に悩まされていた。私生活ではホームにいる父と、犬をこよなく愛する同居人のローランドがいるが、心は孤独だった。ある日、怪しい風貌の男を取り調べたが違法なモノは見つからなかった。ヴォーレと名乗るその男に何かを感じたティーナは”又会いたい。”と伝える…
原作者が「ぼくのエリ 200歳の少女」なので普通ではないとは思っていたが、まさか?あのような展開になるとは…。
そしてヴァンパイア映画ではなかった。スリラー・ドラマであり、大人のファンタジー・ラヴ・ストーリーでもある。
ラスト、ヴォーレのメッセージ(贈り物)が素敵だった。
なんとも言いようがないくらいショッキングなドラマであることは間違いない。
ティーナは港にある税関の職員。そしてティーナは何者なのか?
原タイトルの”Gräns/Border/国境、境界”がとても意味深い。
オスカーのメイクアップ賞&ヘアスタイリング賞にノミネートされただけあってティーナ役のエヴァ・メランデルが別人に変身している。
二人の俳優、エヴァ・メランデルとエーロ・ミロノフの役への脅威のなりきりぶりに感嘆する。
ティーナに「ヒプノティスト-催眠-/2012」のエヴァ・メランデル。
ヴォーレにエーロ・ミロノフ。
ティーナの父にステーン・リュングレン。
ローランドにヨルゲン・トゥーソン。
税関職員アグネータにアン・ペトレン。
監督、脚本はアリ・アッバシ。
原作、脚本は「ぼくのエリ 200歳の少女/2008」のヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト。
ヒューマントラストシネマ有楽町にて