2019年 08月 25日
「あなたの名前を呼べたなら」
「Sir」2018 インド/フランス
インド、ムンバイ。ラトナは若くして未亡人となり建設会社の御曹司アシュヴィンの高級マンションで住み込みのメイドとして働いている。アシュヴィンは花嫁を連れて帰って来るはずだったが、婚約者の浮気が原因で結婚は破談となった。ラトナは彼を気遣いながらメイドの仕事をこなす日々。ファッションデザイナーの夢を持つラトナはある日、裁縫教室に通う許可をアシュヴィンに求める。心優しい彼は即座にそれを許可するのだった…
Sir(アシュヴィン)がとても心優しい人物で驚く。彼の母や友人たちと違って、必ず”ありがとう!”と感謝の気持ちを表す。最初見ていて少々違和感があった。というのも金を払って雇っている主人が使用人に必要以上に感謝するものなのか?と…。しかしそれはアシュヴィンがラトナをメイドとしてではなく一人の女性と感じて接していたからだと思った。
監督のコメントによると、現実では御曹司と住み込みのメイドの恋はありえないとのこと。なのでドラマはあくまでも映画の世界。
ラスト、ラトナは…。中々素敵な映画だった。
アシュヴィンのゴージャスな家の家具やグッズが素晴らしくおしゃれ。ラトナが纏うサリーもとても美しい。
ラトナにティロタマ・ショーム。
アシュヴィンにヴィヴェーク・ゴーンバル。
監督、脚本、製作はロヘナ・ゲラ。
Bunkamura ル・シネマにて