2017年 05月 03日
イタリア映画祭2017...「ジュリアの世界」
「La ragazza del mondo」…aka「Worldly Girl」2016 イタリア/フランス
18歳のジュリアの両親は“エホバの証人”の敬虔なる信者。日々集会に参加するジュリア自身も模範的な信者で伝道活動に励んでいる。ジュリアが通う学校の教師ドナーティは、数学の才能に秀でる彼女に大学進学を薦めるが、信仰生活を最優先させたいと教師の薦めを固辞する。そんなある日、信者の息子リベロと出会い急速に惹かれて行く…
ジュリアにサラ・セラヨッコ。
リベロに「レオパルディ/2014」のミケーレ・リオンディーノ。
ジュリアの父親チェレスティーノに「レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード/2003」のマルコ・レオナルディ。
ジュリアの母親コンスタンツァにステファニア・モントルシ。
エホバの証人の長老ジャコモに「ミラノ、 愛に生きる/2009」「孤独な天使たち/2012」のピッポ・デルボーノ。
ジュリアの学校教師ドナーティに「幸せの椅子/2013」のルチア・マシノ。
監督はマルコ・ダニエリ。
ジュリアが信仰する世界では“世俗”の人間との交際は禁じられている。しかし彼女はリベロに恋をしてしまったのだ。それはもちろんジュリアの初恋。“世俗”の人間リベロと関わってはならないことはわかっているが、心も身体もそれを拒否することができない。やがてジュリアは葛藤の末家を出てリベロとの同居を決断する。
汚れを知らない世界に生きる少女と、麻薬密売の犯罪歴がある男が出会い激しい愛を募らせて行く。
リベロを選んだことから、教団組織や家族から関係を断絶されたジュリア。二人の恋の行方がとても気になったが、想像通りの展開で、この女性は立ち直るのが早くて強い!と感心した。
テーマがエホバの証人という宗教の世界。スゴく違和感のあるドラマながらとても興味深く見ることができた。何はともあれ主演の二人が素晴らしい。
「レオパルディ」で超イケメンだったミケーレ・リオンディーノが、髪をそり上げていて全く別人で最初誰だかわからなかった。
有楽町朝日ホールにて