2018年 04月 25日
「女は二度決断する」
「Aus dem Nichts」…aka「In the Fade」2017 ドイツ/フランス
ドイツ、ハンブルク。ドイツ人のカティヤはトルコ系移民のヌーリと結婚し、可愛い息子にも恵まれ幸せな生活を送っていた。そんなある日、カティヤが友人のビルギットと出かけている間にヌーリの事務所前で爆発事件が起こり、最愛の夫と息子が犠牲となる。警察はヌーリが移民だったことから外国人同士の抗争を疑うが、カティヤはネオナチのテロに違いないと訴えるのだった…
捜査の結果、在住外国人を狙ったネオナチによるテロであることが判明し、容疑者として若いドイツ人夫婦が逮捕される。やがて夫の友人だったダニーロが弁護を担当し裁判が始まる。
容疑者側の弁護士ハーバーベックは、ヌーリがトルコ系移民であることや、かつて麻薬の売買をし服役していた過去を揶揄し、一時の迷いで麻薬に手を出したカティヤを攻め立てるのだった。
裁判の結果に愕然とするカティヤ…何かと気にかけてくれる友人のビルギットに子供が生まれたが、なぜか手放しで祝福することができないし、ヌーリを批判する母親にもうんざりだ。控訴しようと持ちかけ連絡してくるダニーロの電話にも出る気がしない。やがてカティヤはある決断をする。
邦題「女は二度決断する」…二度目はまさにカティヤの究極の決断だった。
ラストの波のシーンは「そして、私たちは愛に帰る」を彷彿とさせる。
カンヌ国際映画祭で主演女優賞をゲットしたダイアン・クルーガーが素晴らしかった。Internationalに活躍するドイツ人クルーガーの初めての母国語での演技だそうだが、確かに彼女の映画ってハリウッドとかフランス製作ばかり。
ファティ・アキンの大ファンなのでとても楽しみにしていた一作。映画はとても見ごたえがあり素晴らしかった。ファティ・アキン最高!!
カティヤに「バツイチは恋のはじまり/2012」「パパが遺した物語/2015」のダイアン・クルーガー。
ダニーロにデニス・モシット。
ハーバーベックに「顔のないヒトラーたち/2014」のヨハネス・クリシュ。
ビルギットにサミア・シャンクラン。
ヌーリに「THE PROMISE/君への誓い/2016」のヌーマン・アチャル。
ユルゲン・メラーに「白いリボン/2009」のウルリッヒ・トゥクール。
監督、脚本、製作は「太陽に恋して/2000」「愛より強く/2004」「そして、私たちは愛に帰る/2007」「ソウル・キッチン(SOUL KITCHEN)/2009」「消えた声が、その名を呼ぶ/2014」のファティ・アキン。
新宿武蔵野館にて
この監督さん初めて知りました。
主演のダイアン・クルーガーも母国で頑張っておられて
ちらし&ポスターの画像がすごくファッショナブルでワタシお気に入りなんです(笑)
ヨーロッパ映画大好きですから。
トルコ移民のファティ・アキンはコメディもシリアスもOK!
な、素晴らしい!監督だと思います。
ダイアン・クルーガーの初めての母国語での演技だったとは驚きでした。