2017年 04月 23日
「マイ ビューティフル ガーデン」
「This Beautiful Fantastic」2016 UK/USA
図書館で働くベラ・ブラウンは病的に几帳面な性格で借りている家の庭は荒れ放題。というのも自由奔放に伸びる植物が大の苦手で手を出せないでいるのだ。しかしある日、やって来た家主から荒れ放題の庭を1ヶ月以内に元通りにしなければ退去してもらうと宣言される…
ベラ・ブラウンに「ダウントン・アビー/2010~2012」「ニューヨーク 冬物語/2014」のジェシカ・ブラウン・フィンドレイ。
アルフィー・スティーヴンソンに「きみがくれた物語/2016」のトム・ウィルキンソン。
ヴァーノンに「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分/2013」「ジミー、野を駆ける伝説/2014」「パレードへようこそ/2014」「007 スペクター/2015」「SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁/2015」のアンドリュー・スコット。
ミス・ブランブルに「わたしは生きていける/2013」「ドリーマーズ/2003」のアンナ・チャンセラー。
ビリー・トランターに「戦火の馬/2011」「レイルウェイ 運命の旅路/2013」「ストーンウォール/2015」のジェレミー・アーヴァイン。
監督、脚本はサイモン・アバウド。
家を借りる条件の中に庭を美しく保つという項目が入っているのは実に英国らしい。
植物は心を癒してくれる。しかしながらベラは予測不能に無秩序に伸びる植物に恐れを抱いている。それは彼女が極端なほど几帳面だから…。
このドラマを見て、几帳面な人間て無秩序に伸びる植物に恐れを感じることを知った。私自身几帳面からほど遠い性格なので無秩序に伸びる植物は大好き。壁面をはったり、垂れ下がったりする植物が特に好きなのだから。なのでベラを理解するのは難しいが、人間て色々なんだなぁとしみじみ思う。でもやはりベラは変わり者。
ベラの庭は再生中なのでそこに花はない。しかし隣の老人アルフィーの庭が素晴らしく美しく、サンルームに所狭しと置かれた植物も綺麗でため息がでる。
頑固な老人アルフィー、アルフィーの元コックのヴァーノン、そしてベラの職場の図書館に通うビリー…と変わり者のベラと関わる人々がベラ同様ユニークで面白い。
図書館のミス・ブランブルの存外も良いな。
不器用で頑固なベラが植物によって癒され人生を徐々に輝かせて行く様が素敵だ。ドラマの冒頭でベラの生い立ちが描かれていたことを思い出し、人の性格って育った環境に左右されるものだと切に感じた。
ヒロインのジェシカ・ブラウン・フィンドレイがチャーミング。几帳面で頑固なベラが似合っている。ヴァーノンを演じるアンドリュー・スコットのこんなに明るいキャラは初めて見たけど、いい味だしている。トム・ウィルキンソンは相変わらずの貫禄だし、ちょっと変な?研究者役のジェレミー・アーヴァインがキュート。
シネスイッチ銀座にて
恐怖するとは面白いですね。私はどちらだろう。ツタは好きですが
ジャガイモの芽を見ると嫌悪と恐怖のようなものを感じます。
この作品、画像もきれいだしいつか見てみたいです。
こんばんは。
几帳面な性格の人は無秩序がコワいって確かに面白いですね。でもわかる気がします。
ジャガイモの芽は少々醜いですよね?嫌悪するのは同感です。
植物は心を癒してくれるので、私にとってはなくてはならないものです。
地味な作品ですがちょっと良かったです。