2017年 04月 17日
「ストロングマン」
「Chevalier」2015 ギリシャ
6人の中年男たちがエーゲ海でクルージングを楽しでいる。カード遊びにも飽きたある夜、誰が一番いい男か決めようじゃないか?という話になり、互いを評価して点数をつけ合うことになる...
ドクターにヨルゴス・ケンドロス。
ヨルゴスに「ビフォア・ミッドナイト/2013」のパノス・コロニス。
ジョゼフにヴァンゲリス・ムリキス。
ディミトリスにマキス・パパディミトリウ。
ヤニスにヨルゴス・ピルパソプロス。
クリストスにサキス・ルヴァース。
監督、脚本は「ビフォア・ミッドナイト/2013」のアティナ・ラヒル・ツァンガリ。
ものすごく迷ったが、邦題の「ストロングマン」に惹かれて見に行ってしまった。原タイトルは“ knight/騎士”と言う意味。“ストロングマン”は“最高の男”という意味合い。
海が舞台のストロングマンだから、海で男の強さを競うドラマだとばかり想像していた。ところが全く違った展開で、“料理の知識/寝相が良い/人の悲鳴を聞いたらすぐに駆けつける/細長い棚作りが得意/コレステロール値や血糖値が正常”などを競うといった代物。それが意地とプライドを賭けた男の闘いだなんて余りにくだらなくて呆れた。
冗談半分で楽しむはずが、次第にエスカレートしムキになる男たちが可笑しいと言えば可笑しいのだけど、笑えるほどのモノでもないし...見終わって何この映画?状態で、ギリシャのコメディにはやはりついて行けない。
本作の共同脚本家は下2本を書いたエフティミス・フィリップ。
「ロブスター/2015」はまだ許せたけど「籠の中の乙女/2009」に至っては到底理解出来ない世界。再びギリシャ映画ってかなり異様と思った次第。
ドラマにはがっくりだったが、さすが海運王アリストテレス・オナシスを生んだ国だけあって、アテネのハーバーに停泊する数々のヨットがゴージャス!
本作はシアターで予告編も見ていなくて、貼ってあるポスターを見ただけ。これから見るのを迷った時は公式サイトを覗いて見ようと心に誓った。
シネマカリテにて