2018年 01月 03日
「否定と肯定」
「Denial」2016 UK/USA
1994年、アメリカ、ジョージア州アトランタ。ユダヤ人のデボラ・E・リップシュタットはエモリー大学で教鞭を執る歴史学教授で、ある時、ホロコースト否定論者デイヴィッド・アーヴィングを非難した著書を発表する講演が行われていた。しかしその最中、会場に突然現れたアーヴィングから名誉毀損で訴えると脅されてしまう…
訴えたデイヴィッド・アーヴィングは英国人。英国の司法制度では訴えられた側に立証責任があり、リップシュタットには「ホロコースト否定論」を崩す必要があった。やがて彼女を支持する人々からの寄付が集まり、法廷弁護士リチャード・ランプトンをリーダーとする大弁護団が組織される。
ホロコーストはユダヤ人のでっち上げでこのような真実はなかったと主張する人がいたなんて何という驚き!
結末はどうなる!まさか?なんて色々と想像したがやはりの結果だった。
リサーチのためランプトンとリップシュタットたちが訪れるポーランドのアウシュビッツや、ロンドンの裁判所での法廷劇に臨場感があり、とても見ごたえのあるドラマだった。
デボラ・E・リップシュタットを演じるレイチェル・ワイズはお気に入り英国人女優。このドラマではアメリカン役。レイチェル存在感あって良かった。そして、映画出演が実に多いトム・ウィルキンソンもナイス!ちょっと驚いたのはティモシー・スポールが痩せていたこと。この方かつてはかなり太っていたはず。ドラマでは意外にも嫌な役柄が似合っている。
英国人弁護士を演じるアンドリュー・スコットやジャック・ロウデンも適役。こんなに素敵なアンドリュー・スコットは初めて見た。「ダンケルク」のジャック・ロウデンのスーツ姿は凛々しくveryイケメン。
デボラ・E・リップシュタットに「光をくれた人/2016」のレイチェル・ワイズ。
リチャード・ランプトンに「マイ ビューティフル ガーデン/2016」のトム・ウィルキンソン。
デイヴィッド・アーヴィングに「ターナー、光に愛を求めて/2014」のティモシー・スポール。
アンソニー・ジュリアスに「SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁/2015」「マイ ビューティフル ガーデン」のアンドリュー・スコット。
ジェームズ・リブソンに「ダンケルク/2017」のジャック・ロウデン。
ローラ・タイラーに「スロウ・ウェスト/2015」「光をくれた人」のカレン・ピストリアス。
サー・チャールズ・グレイに「ミス・シェパードをお手本に/2015」のアレックス・ジェニングス。
ベラ・ライヒに「つぐない/2007」のハリエット・ウォルター。
監督は「ボディガード/1992」「ボルケーノ/1997」のミック・ジャクソン。
TOHOシネマズシャンテにて
事実にもとづく、見応えのある法廷劇でした。
結果は予測通りでしたが、ぎりぎりまで予断を許さない展開にはらはらしました。
チームの粘り強い調査と、ランプトンの戦略の勝利でしたね。
3人のベテラン俳優はもちろん、脇を固める若手俳優たちも魅力的でした☆
http://blog.goo.ne.jp/serendpt3/e/ce964fb2c80698323a8060151862fbfd
こちらにもコメントありがとうございます。
このような事実があったなんて驚愕の一言です。
確かに結果を知るのにハラハラでしたね。
ナイスな英国人俳優の出演には大満足でした。
この法廷劇も見ごたえありましたが『女神の見えざる手』の後だったため
あちらと比べるとハラハラ感が若干少なめに感じました。
もしも歴史を塗り替える判決出したら、世の歴史学にどう影響するのか
そこのところ別のラストを見たかった気もします(笑)
こんばんは。いつもコメントありがとう!
反映されてなかったのですか?
さてさて『女神の見えざる手』はかな〜りインパクトありましたものね。
しかしながら本作の法廷でのやり取りも結構見応えありました。
まさか?で、アーヴィングが勝訴していたら世界的なニュースになっていたことでしょう。
別のラストはちょっとコワイですね。