2017年 04月 14日
「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」
「Jackie」2016 USA/チリ/フランス
1963年11月22日、ジョン・F・ケネディ大統領は訪問先のダラスで狙撃され命を落とす。しかし妻のジャッキーには悲しみに暮れている暇などなかった。エアーフォースワンで次期大統領リンドン・B・ジョンソンの宣誓式に立ち会った後、夫の葬儀の準備や、父親が亡くなったことを子供たちに知らせなければならない使命が待っていた…
ジャクリーン・ケネディ(ジャッキー)に「ブラック・スワン/2010」「聖杯たちの騎士/2015」のナタリー・ポートマン。
ロバート・F・ケネディ(ボビー)に「エレジー/2008」「17歳の肖像/2009」「素敵な相棒 フランクじいさんとロボットヘルパー/2013」「ブルージャスミン/2013」「完全なるチェックメイト/2015」「ブラック・スキャンダル/2015」のピーター・サースガード。
ジャーナリストに「M:i:III/2006」「グッド・シェパード/2006」「ウォッチメン/2009」「パブリック・エネミーズ/2009」「君が生きた証/2014」「スポットライト 世紀のスクープ/2015」のビリー・クラダップ。
ナンシー・タッカーマンに「ローマでアモーレ/2012」「フランシス・ハ/2012」のグレタ・ガーウィグ。
神父に「リミッツ・オブ・コントロール/2009」「メランコリア/2011」「裏切りのサーカス/2011」「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ/2013」のジョン・ハート。
ビル・ウォルトンに「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙/2011」のリチャード・E・グラント。
ジョン・F・ケネディにキャスパー・フィリップソン。
監督は「NO/2012」のパブロ・ラライン。
JFKの妻ジャクリーン・ケネディが主人公ということで少々興味があり見に行ってしまった。ナタリー・ポートマン苦手なのに…。しかしダラスでの暗殺から国葬が執り行われるまでの4日間を描くドラマは真に迫るものがあった。4日間を描く間に記者の取材に答えるジャッキーと、ファースト・レディが自らの住まいであるホワイトハウスを紹介する当時のTV番組が織り込まれる。
暗殺されたリンカーンの様に、夫が偉大な大統領としてその名を歴史に残せるかどうかを考え実行した妻ジャッキー。血のりの付いたピンクのスーツを着たジャクリーン・ケネディの姿は目に焼き付くほど何度も見ている。夫を殺害した犯人に見せてつけてやる!とピンクのスーツを着替えなかったジャッキー。政府専用機内でジョンソン次期大統領の就任宣誓式の立ち会いにも汚れたスーツのまま。
ホワイトハウスに戻り、自室で涙を流しながら血に染まったスーツを脱ぐジャッキーの姿は怒りと悲哀がないまぜになっている。
彼女には父親が亡くなったことを二人の子供たちに知らせなければならない辛い使命があり、おまけに国葬に向かって入念な計画をたてなくてはならない。強い決意で立ち向かうジャッキー、演じるポートマンの形相は気迫に迫る。
過去にBSでドキュメンタリーとして作られたのジャクリーン・ケネディの物語を見たことがある。ナタリー・ポートマンはかなり研究した様子で、顔は似ていないが成りきりぶりがスゴい。スローな話し方はジャッキーそっくり。
ボビー役のピーター・サースガードは少々イメージが違っていたけど、他にいなかった?
TOHOシネマズ・シャンテにて
ジャッキーの人生を描くだけでも十分ドラマティックですが
あえて大統領暗殺後の4日間にフォーカスするという大胆な手法で
ジャッキーの内面をみごとに浮かび上がらせていたように思いました。
この役を演じることができるのは、ナタリーを置いて他にいませんね。
狂気すら感じるジャッキーをみごとに演じきっていました。
よく研究されていましたね。
こんばんは。
4日間にフォーカスというのが本作のテーマでしたが
中々見応えありました。
ジャッキーの内面をナタリーは上手く演じていたと思います。
スクリーンに映し出されるあの形相は迫力ありでしたね。
ナタリーはジャッキーにハマっていたと思います。