2017年 04月 11日
「LION ライオン 25年目のただいま」
「Lion」2016 オーストラリア/USA/UK
“5歳の時に迷子になり、オーストラリア人夫婦の養子として育てられたインドの少年が、大人となりGoogle Earthを駆使して生家を見つけ出し、25年の時を経て実の家族との再会を果たした奇跡の実話”
サルーに「スラムドッグ$ミリオネア/2008」「マリーゴールド・ホテルで会いましょう/2011」「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章/2015」「奇蹟がくれた数式/2015」のデヴ・パテル。
サルー(少年時代)にサニー・パワール。
ルーシーに「ソーシャル・ネットワーク/2010」「ドラゴン・タトゥーの女/2011」「サイド・エフェクト/2013」「トラッシュ!-この街が輝く日まで-/2014」「キャロル/2015」のルーニー・マーラ。
スーに「シークレット・アイズ/2015」「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ/2013」のニコール・キッドマン。
ジョンに「あぁ、結婚生活/2007」「オーストラリア/2008」「パブリック・エネミーズ/2009」「オレンジと太陽/2010」のデヴィッド・ウェンハム。
グドゥにアビシェーク・バラト。
マントッシュにディヴィアン・ラドワ。
監督はガース・デイヴィス。
オープニングからしばらくはインドでのサルーが描かれる。
ある日、大好きな兄グドゥにせがみ列車に乗って出かけたサルー。しかし幼いサルーに労働は無理で、グドゥは弟を駅に置いて行ってしまう。暗くなっても帰ると約束したグドゥは戻って来ない。そこで家に戻ろうとサルーは反射的に近くに止まっている列車に乗ってしまうが、それは回送列車でサルーをのせて延々と走り続け、到着した場所は1600キロ離れたベンガル州のコルカタだった。やがてインドの田舎町で生まれ育ったサルーは言葉も通じない大都市コルカタで迷子になってしまう。
タスマニアで養父母のもと何不自由なく育ったサルーは誰にも言えない秘密を抱えていた。大学生になり、恋人ルーシーと共に参加した食事会で懐かしいインドの揚げ菓子を目にする。その赤い揚げ菓子は幼い頃食べたくても、お金がなくて口にできないものだった。
ここでサルーの心は一気にインドに戻ったように見えた。それからサルーはGoogle Earthを駆使して生家を見つけ出す作業にのめり込んで行く。
ジョンとスー夫妻はサルーの後に再びインドからマントッシュという男の子を養子に迎える。養父母となったジョンとスーに懐こうと努力するサルーに反して、マントッシュは反撥を繰り返す。サルーはオーストラリアでの全く違った生活にも順応できる賢い子供だったのだ。
何はともあれ本作には大いに感動してしまった。デヴ・パテルが素晴らしい。「マリーゴールド・ホテル」シリーズではお調子者が似合っていたし、「奇蹟がくれた数式」でのシリアスな演技もとても良かった。そして本作のサルーはぴったりの役で、彼がこんなにかっこ良くてチャーミングだったなんて新しい発見かも?
そして少年時代のサニー・パワールがキュート。
実話を元に作られた映画はどうしても感動してしまう。特に母親と息子が再会するなんてドラマには超弱いのでラストは泣けてどうしようもなかった。
TOHOシネマズみゆき座にて
列車の速度と日にちを掛けるインド式計算(←いや普通ですから)でしたが
誤差が大きかったのが原因でしたね。
デヴ・パテルのこと初めてかっこいいと思いました(笑)
数えきれないほどたくさんの幸運の積み重ねによって起こった奇跡の実話でした。
デヴ・パテルもよかったですが、なんといってもサル―少年を演じた男の子がすばらしかったです。
デヴィッド・ウェンハムって、あの「オレンジと太陽」でレンを演じた彼だったのですね。
同じオーストラリアへの養子でも悲惨な話がおそらくあったと思いますが
本作のご夫婦は心に傷を抱えた2人の子どもを愛情深く育て上げ
ほんとうに頭が下がりました。
こんばんは。
Google Earthで簡単に出来そうに思えても計算が大変だったようですね。
幼いサルーの記憶では生まれ育った村の名前も正確ではなかったようだし...。
5歳の記憶には無理があると思います。
私もデヴ・パテルの魅力を新たに知った思いです。
こんばんは。
オーディションでたくさんの中から選ばれたあの子素晴らしかったですね。
デヴ・パテルもとてもナイスでした。
本当にサルーは幸運に恵まれたのだと切に思いました。
反面グドゥは気の毒でしたね。
デヴィッド・ウェンハムはオーストラリアンで「オレンジと太陽」ですね。
彼のあの優しい表情が役柄にぴったりでした。