2017年 11月 19日
「ノクターナル・アニマルズ」
「Nocturnal Animals」2016 USA
スーザン・モローに「メッセージ/2016」のエイミー・アダムス。
トニー・ヘイスティングス/エドワード・シェフィールドに「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う/2015」のジェイク・ギレンホール。
ボビー・アンディーズに「ラビング 愛という名前のふたり/2016」のマイケル・シャノン。
レイ・マーカスに「アンナ・カレーニナ/2012」のアーロン・テイラー=ジョンソン。
ローラ・ヘイスティングスに「お買いもの中毒な私!/2009」のアイラ・フィッシャー。
インディア・ヘイスティングスに「高慢と偏見とゾンビ/2016」のエリー・バンバー。
ルーに「ストーンウォール/2015」「ネオン・デーモン/2016」のカール・グルスマン。
ハットン・モローに「フリー・ファイアー/2016」のアーミー・ハマー。
アン・サットンに「ハドソン川の奇跡/2016」のローラ・リニー。
アレシアに「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)/2014」のアンドレア・ライズブロー。
カルロスに「パッセンジャー/2016」のマイケル・シーン。
監督、脚本、製作は「シングルマン/2009」のトム・フォード。
「シングルマン」に続くトム・フォード作品。予告編はシアターで何度か見たが、ストーリーがどのような展開になるのかは全く予測できなかった。公開が始まって気になったのは上映館が少ないこと。都内では現在日比谷・シャンテとシネマート新宿のみ。トム・フォード映画が万人受けするとは思えないが、ヒロインは万人受けしそうなエイミー・アダムス。しかし相手役はジェイク・ギレンホールで、一癖も二癖もあるマイケル・シャノンも出演している。で、やはりであった。本作は今年鑑賞した映画の中で一番後味の悪いドラマかも知れない。
原作はオースティン・ライトのミステリー小説“ノクターナル・アニマルズ“。“夜の獣たち”と言う名のドラマはとても怪しかった。
予想通りのエンディング。スーザンが待つレストランにエドワードはなぜ現れなかったのだろう?と考えた。
映画を見た後公式サイを覗いたら...
”20年前に別れた夫から送られてきた小説。それは愛なのか。復讐なのか。”とあった。
別れた夫エドワードから送られてきた小説を読み、小説のトニーとエドワードがスーザンの中でダブる。スーザンとエドワードの過去も取り入れながら進むストーリーは極めて斬新。
ある時、エドワードの子供を中絶し、泣き崩れるスーザンを慰めるハットン。しかしエドワードの小説に登場するトニーの娘と、スーザンが電話で話す娘が同一人物だったのは?と謎が残る。
美を愛でるデザイナー、トム・フォード作品だけあってスーザンが纏うファッションが素晴らしく美しい!完璧にメイクアップしたエイミー・アダムスもとても綺麗。彼女が暮らす屋敷もスーパー・ゴージャスだし、出演人もゴージャス!ローラ・リニー、アンドレア・ライズブロー、マイケル・シーンに至ってはワンシーンしか出演していない。そしてアーロン・テイラー=ジョンソンはワルが似合う!似合う!
オープニングのグロテスクなアートはトム・フォード好み??
TOHOシネマズ・シャンテにて
小説のエドワードが最後に心臓の鼓動が止まるまで
なにか現実でも似たようなことが起こってしまったのかと思いました。
にしても、あのオープニングで劇場の隅っこから失笑してるのが聞こえましたよ^^;
小説のエドワードが流れ弾により目が見えない状態になり死に至った時
ホント、これって現実にも起こること?と思わせるほどでした。
ラスト、エドワードが現れないでじりじりしながら酒をお変わりするスーザンは
気の毒そうでしたが..
それをエドワードがこっそり見ているのでは?なんて思いました。