2017年 09月 18日
「ダンケルク」
「Dunkirk」2017 UK/オランダ/フランス/USA
“1940年、フランス北端の港町ダンケルク。ドイツ軍に追い詰められた英仏連合軍40万の兵士たちは絶体絶命の状況を迎えていた。若き英国兵トミーが街中を必死で逃げ回り、ようやく辿り着いた海岸には、おびただしい数の兵士たちが救助の船を待っていた…”
トミーにフィオン・ホワイトヘッド。
ピーターにトム・グリン=カーニー。
ギブソンにアナイリン・バーナード。
アレックスにハリー・スタイルズ。
コリンズ(パイロット)にジャック・ロウデン。
ファリアー(パイロット)に「レジェンド 狂気の美学/2015」のトム・ハーディ。
ミスター・ドーソンに「ブリッジ・オブ・スパイ/2015」のマーク・ライランス。
ジョージに「ベルファスト71/2014」のバリー・コーガン。
震える英国兵に「ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦/2016」のキリアン・マーフィ。
ボルトン中佐に「ブラナー・シアター・ライブ2016/ロミオとジュリエット」のケネス・ブラナー。
ウィナント大佐に「ジュピター/2015」のジェームズ・ダーシー。
監督、脚本、製作は「メメント/2000」「ダークナイト ライジング/2012」「インターステラー2014」のクリストファー・ノーラン。
ドラマはダンケルクの浜辺の兵士、救出に向かう民間船の船長、空から彼らを守るパイロット、ファリアーを主軸に同時進行して行く。
ダンケルクは英国からフランスに行く一番の近道(ドーバー海峡を渡る/今では英仏海底トンネルを通ってロンドンからパリ迄電車で行けるなんて...)カレーの東に位置する。映画は実際にダンケルクの海岸で撮影された。映画の中での海のシーンは90%以上。
第二次世界大戦が舞台でドイツ軍と戦っているのにドイツ兵は一切登場しない。そして残虐なシーンも一切なし。魚雷に撃沈された潜水艦の中に閉じ込められた兵士たちの水攻めは苦しそうだったけど…。
何はともあれ戦闘機のシーンが圧巻!”Star Wars”の世界に迷い込んだような気がした。CGを駆使しないで描いたという飛行機のシーンはスゴい!
ボルトン中佐が救いに来た民間の船に気づき”Home!”と叫ぶシーンは感動を呼ぶ。そして英軍兵たちが海から救い出され家路へと急ぐ。浜に残ったボルトン中佐が”これからフランス兵を救う!”とウィナント大佐に宣言するシーン…あのケネス・ブラナーはかっこ良かったな。
エンディングに時の英国首相チャーチルは33万人の英国兵を救ったと記されていた。
クリストファー・ノーランの描く戦争映画は通常の戦争映画とは少々趣が違ってとても見応えがあった。
お気に入り俳優トムとキリアンの出演を楽しみにしていた一作。基本的に主人公のいないドラマなので彼らの出番も少ない。
トムはマスクをつけているので殆ど顔が見えない。「マッドマックス 怒りのデス・ロード/2015」もそうだったけど、こちらではトムの顔は99%は目のみ。ラスト、乗っていた飛行機を炎上させ、マスクを脱いだトムがクール!
そしてキリアンは謎の英国兵が似合っている。
兵士を救出するミスター・ドーソン役のマーク・ライランスも良かった。
映画の中でコーヒーではなく常に紅茶がでてくるシーンはさすが英国!
1964年製作のフランス映画「ダンケルク」を思いだした。ジャン・ポール・ベルモンド主演で、調べてみたら“ダンケルクから本国に撤退する英軍に便乗し、フランスの窮状を訴える任務を拝した。”と記されている。この映画は相当前にTVで見たような気がするが、映画のタイトルとジャン・ポール・ベルモンド主演しか記憶にない。今一度見てみたい映画となった。
丸の内ピカデリーにて
戦闘機の空中戦もまるで本物のようで
ファリアーが機銃ボタンを押すたびに「あ~ちょっと遅い」とか
「今だ撃て」なんてこと心で叫んでました^^;
全編、セリフが少ない分、鼓動や秒針などの効果音が工夫されてて
ワタシは息苦しくも臨場感が凄かったので本当に満足できました(笑)
戦争映画もノーラン監督が撮ると、クールで洗練された映像になりますね。
あえてエモーショナルな表現は避けているようでしたが
それでも深いドラマはしっかりと伝わってきました。
1回目は一般の映像で、2回目はIMAXで見ましたが
1回目は海のドラマ、2回目は空のドラマに惹かれました。
トム・ハーディ、かっこよかったですね。
こんばんは。レスが遅くなってごめんなさい。
色々とあって PCもできず映画館にも行けずで、でも復活しますので...
クリストファー・ノーランは本当に多彩な監督ですね。
>全編、セリフが少ない分、鼓動や秒針などの効果音が工夫されてて
これは私もスゴい!思いました。
戦闘機のシーンもリアルで、変な言い方ですが
とても見応えのある戦争映画と言った所でしょうか?
レスが遅くなってごめんなさい。
ノーラン監督に洗練されたという言葉はとても似合うと思います。
二回ご覧になったのですね。羨まし限りです。
美しい海と空のドラマを見ているような感覚に陥りました。
トム・ハーディ良いですね。彼は味のある俳優だと思います。これからますます
磨きがかかることでしょう。