2017年 08月 11日
「夜明けの祈り」
「Les innocentes」…aka「Agnus Dei」2016 フランス/ポーランド
1945年、12月のポーランド。フランス人のマチルドは赤十字の活動で医師として従事する日々。ある時、見知らぬシスターから助けを求められ、遠く離れた修道院へ駆けつける。そこでマチルドは戦争末期にソ連兵によって暴行され身ごもった修道女の姿を目の当たりにする...
マチルドに「世界にひとつの金メダル/2013」のルー・ドゥ・ラージュ。
シスター・マリアに「ハミングバード/2013」「イレブン・ミニッツ/2015」のアガタ・ブゼク。
修道院長に「イーダ/2013」のアガタ・クレシャ。
イレーナに「あの日 あの時 愛の記憶/2011」「ジュリエット・ビノシュ in ラヴァーズ・ダイアリー/2011」のヨアンナ・クーリグ。
サミュエルに「やさしい人/2013」「メニルモンタン 2つの秋と3つの冬/2013」のヴァンサン・マケーニュ。
監督、脚本は「恍惚/2003」「ココ・アヴァン・シャネル/2009」「美しい絵の崩壊/2013」「ボヴァリー夫人とパン屋/2014」のアンヌ・フォンテーヌ。
臨月を迎えた修道女は7人。修道院の閉鎖を恐れる修道院長は、外部に修道女たちの妊娠が漏れないようひた隠しにしておりマチルドの助けを拒む。しかしシスター・マリアに懇願されマチルドは修道女たちを守る決意をする。
医師マチルドは実在の人物で映画は実話を元に描いている。
イエス・キリストに身を捧げた修道女たちが妊娠なんてあり得ないことながら、戦争のせいで最悪の事態が起こったのだ。ソ連兵にレイプされ妊娠してしまった修道女たちには何の罪もなく完璧に被害者ながら、訴えることもせずひたすら事実を隠すばかり。この辺りの事情は全く理解できないが舞台が修道院と言うことで納得せざるを得ない。
原タイトルは“アニュス・デイ/神の子羊”。それはイエス・キリストを象徴する表現の言葉の一つだそう。
ラスト、生まれた子供を抱いてカメラの前に集合する修道女たちの姿がとても違和感ありながら素晴らしかった。
イメージが違っていて最初わからなかったが、「世界にひとつの金メダル」でラファエル役だったルー・ドゥ・ラージュがヒロインのマチルドを演じている。彼女は今注目される若手女優の一人。
アガタ・ブゼクはジェイソン・ステイサムの「ハミングバード」でもシスターを演じていて修道女のコスチュームがとても似合う。そしてウマ・サーマンに似ている!
一風変わったキャラが似合うヴァンサン・マケーニュが医師サミュエル役でちょっと驚き。
新宿武蔵野館にて
彼らが居たからカムフラージュできたみたいな^^
あの決断は本当に目からウロコでしたよ。
しかし、ヨーロッパの俳優のことすごくお詳しいですね。
>あの決断は本当に目からウロコ...
私も正に目からウロコでした。
ラストのナイスな展開が良かったです。
ヨーロッパ映画は若い頃からたくさん見ています。
それだけは誰にも?負けないかも?