2017年 08月 05日
「ハートストーン」
「Hjartasteinn」…aka「Heartstone」2016 アイスランド/デンマーク
アイスランドの小さな漁村に暮すソールとクリスティアンは幼なじみの大親友。思春期真っただ中のソールは美少女ベータに惹かれている。それを知ったクリスティアンはソールを応援する。やがてベータの友達でクリスティアンに思いを寄せるハンナも加わり4人で行動するようになる...
ソールにバルドゥル・エイナルソン。
クリスティアンにブラーイル・ヒンリクソン。
ベータにディルヤゥ・ヴァルスドッティル。
ハンナにカトラ・ニャルスドッティル。
ラケルにヨーニナ・ソールディス・カルスドッティル。
ハフディスにラゥン・ラグナスドッティル。
ソールの母にニーナ・ドッグ・フィリップスドッティル。
クリスティアンの父にスヴェイン・オーラフル・グンナルソン。
クリスティアンの母にナンナ・クリスティン・マグヌスドッティル。
牧場主にソーレン・マリング。
店主に「好きにならずにいられない/2015」のグンナル・ヨンソン。
監督はグズムンドゥル・アルナル・グズムンドソン。
ソールとクリスティアンは常に行動を共にしている。小さな漁村は閉鎖的であり人間関係は濃密。やがて二人が友人以上の関係であるという噂が広がり、両親によってソールと引き離されたクリスティアンは自殺を図る。
原タイトルの“Hjartasteinn”はそれぞれが〝温かい感情/Heart”と〝厳しい環境/Stone”の意味を持つ造語だそう。二つの言葉がドラマの展開と共に意味深い。
スクリーンにソールとクリスティアンが牧場主の手伝いをするシーンや、大自然の中でキャンプをするシーンが映し出される。それは都会暮らしをする自分にとっては異次元の世界のようでとてつもなく新鮮に感じる。そしてアイスランドに羊はかかせない。
「馬々と人間たち/2013」「ひつじ村の兄弟/2015」「好きにならずにいられない/2015」と続くアイスランド映画。「好きにならずにいられない/2015」はあまり惹かれなかったので見ていない。
アイスランド映画って独特の雰囲気があって興味深い。上に書いた2作はコメディの要素が入っているが本作はシリアスなLGBTがテーマのドラマで、少年の恋と友情が語られる。見終わってやはりとんでもなく切ないドラマだと思った。アイスランドの雄大な自然の中に溶け込むように演じる少年たちが素晴らしい。
恵比寿ガーデンシネマにて