2017年 07月 17日
「しあわせな人生の選択」
「Truman」2015 スペイン/アルゼンチン
スペイン、マドリッド。舞台俳優のフリアンは妻と別れ今は愛犬のトルーマンと暮らしている。そして一人息子はオランダで大学生活を送っている。そんなフリアンは末期がん患者で、治らない病気にうんざりしていた。そろそろ身辺整理を初めようと思っていた矢先カナダから親友のトマスが訪ねて来る…
フリアンに「瞳の奥の秘密/2009」「人生スイッチ/2014」のリカルド・ダリン。
トマスに「トーク・トゥ・ハー/2002」「バッド・エデュケーション/2004」「アラトリステ/2006」のハビエル・カマラ。
パウラに「ブエノスアイレスの夜/2001」のドロレス・フォンシ。
監督、脚本はセスク・ガイ。
フリアンとトマスが共に過ごす4日間の物語。主人公は末期がん患者ながら決して暗くならず、むしろユーモアを交えて描いているので、見ている者も暗くはならない。
“スペインのアカデミー賞にあたるゴヤ賞で作品賞を含む最多5部門を獲得した感動のヒューマン・ドラマ。”と言うことらしいが、感動するには至らなかったかな?でも二人の俳優は素晴らしかった。
フリアンはトマスの突然の訪問に困惑気味。どうやら従姉妹のパウラが知らせたらしい。トマスとパウラは中が良かったから..。
日々フリアンはトルーマンの里親探しに躍起になっている。しかしフリアンが望む里親は中々見つからない。
再び会うことは叶わない末期ガンに冒された親友と会うって半端じゃないほど辛いと思う。フリアンに振り回されるトマスがちょっと気の毒だったけど、トマスは本当に良い人なんだと感心した。
トマスとパウラのいきなりのベッドインには仰天!あのシーンは必要だった?
原タイトル“Truman”はフリアンの愛犬の名前。ラストはやはり想像どうり。
マドリッドからアムステルダムまで飛行機で2時間35分。新幹線のぞみで東京~新神戸くらい。よその国に日帰りランチに行けるヨーロッパ人が羨まし過ぎる。
ヒューマントラストシネマ有楽町にて