2017年 06月 08日
「若き人妻の秘密」
「Le roman de ma femme」…「My Wife's Romance」2011フランス
ある日、弁護士の夫ポールが多額の借金を残して失踪してしまう。警察に届けを出し家に戻ると借金取り立て人が待ち構えていた。結婚6年目の美しい妻エーヴは途方にくれ倒れてしまう。そんなエーヴの前にかつてポールの恩師だった弁護士ショレーが現れ援助したいと申し出る…
エーヴに「たかが世界の終わり/2016」のレア・セドゥ。
ショレーに「午後8時の訪問者/2016」のオリヴィエ・グルメ。
インスペクターに「92歳のパリジェンヌ/2015」のジル・コーエン。
アレクサンドルにティボー・ヴァンソン。
ショレーが弁護するロシア人の妻に「題名のない子守唄/2006」「重なりあう時/2009」のクセニア・ラパポルト。
監督、脚本は「あの夏の子供たち:出演/2009」のジャムシェド・ウスマノフ。
ショレーは若くて美しいエーヴに夢中になるが、自分は心臓が悪いから長生きはできないと確信している。やがて自分が亡くなった時エーヴに財産を譲れるよう遺言をしたためる。
ショレーはポールが贅沢好きで借金を抱えていることを知っていた。ある日、インスペクターがエーヴに警告する。“ショレーはあなたを手に入れるためポールを始末したのかも知れない”と…。しかしショレーを疑うインスペクターにエーヴは怒りを募らせる。
ドラマの中でポールは一切姿を見せない。これはエーヴの狂言か?などと思ったりもする。夫のポールは出てこないがエーヴの若い頃の恋人アレクサンドルが姿を見せる。サスペンス仕立てのドラマにアレクサンドルも関わってくるのだろうか?と想像したが…ラストのどんでん返しは斬新。
普通のドラマながらヒロインがレア・セドゥなので“ドラマ/エロス”という紹介記事もあって、宣伝するために書いたなと思った。実際のドラマにエロスは殆どない。
レアは不機嫌な顔が実に似合う。“笑うと可愛いのに…”とショレーに言われ一瞬笑顔を見せるが、又不機嫌な顔に戻ってしまう。レアの不機嫌な顔がドラマの内容にマッチして、大ラスの川のシーン…不機嫌極まりない彼女は最高。ミステリアスなフランス映画は中々素敵だった。
ロシア出身女優のクセニア・ラパポルトが懐かしい。
原タイトル“私の妻のロマンス”はどう解釈すれば良いのやら??邦題の方がしっくりくるかも知れない。
wowowにて(7月にDVD発売予定)