2017年 02月 20日
「たかが世界の終わり」
「Juste la fin du mooned」…aka「It's Only the End of the World」2016 カナダ/フランス
ルイは人気の劇作家。不治の病に冒され死期が迫っている彼は12年ぶりに帰郷する…
マルティーヌに「悪の華/2003」「わたしはロランス/2012」「シリアルキラーNo.1/2015」のナタリー・バイ。
アントワーヌに「五日物語 3つの王国と3人の女/2015」「ジェイソン・ボーン/2016」のヴァンサン・カッセル。
カトリーヌに「マリアンヌ/2016」のマリオン・コティヤール。
シュザンヌに「ロブスター/2015」のレア・セドゥ。
ルイに「パリ、ジュテーム/2006」「約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語/2009」「サンローラン/2014」のギャスパー・ウリエル。
監督、脚本、製作、編集は「わたしはロランス/2012」「トム・アット・ザ・ファーム/2013」「Mommy/マミー/2014」のグザヴィエ・ドラン。
結局大事な話も出来ずに去るしかなかったルイ。あれは家族の最後の集まりだったのに…。
取り留めもないことをひたすら喋りまくる母、兄、妹。話さなければならないのに話せないルイ。でもあのシチュエイションで“不治の病に冒され死期が迫っている…”なんて話せる状態じゃない。
ルイは病気なのだから生気がなくても不思議はない。ドラマを見ている誰もが元気のないルイに気づくはずだが、母親マルティーヌは息子が元気で良かったと言い、彼の変化に気がつかない。12年ぶりに再会したとはいえ母親と息子なのだから、何か変化を感じるはず。
マルティーヌ、アントワーヌ、シュザンヌは弾丸のごとく喋るのに対して、カトリーヌとルイは穏やかに話している。二人は初対面ということもあり会話もぎこちない。でもルイの秘密を知ったのは初対面のカトリーヌだった。
グザヴィエ・ドランの映画ってなぜこんなに話題になるのだろう?映画サービスデーの夕方の回は満席だった。
グザヴィエ・ドラン映画の特徴…登場人物の顔は殆どアップ、うるさいくらいのBack Music、そして舞台は世界の何処かで特定はしない。本作が今迄と違っているのはヴァンサン、マリオン、レア、ギャスパー+ナタリー・バイのフランスの著名俳優総出演のキャストがとてもゴージャスなこと。
フランソワ・オゾンが監督したメルヴィル・プポー主演の「ぼくを葬る/2005」を思い起こした。
両親に自らの死を告白できない主人公は祖母に打ち明ける。それは“互いにそろそろ死ぬから…”と言うのが理由だった。「ぼくを葬る」は見応えのあるドラマだったが、本作はどうかな?グザヴィエ・ドランが絶賛されるのが良くわからない。
俳優陣が豪華過ぎて、逆にドラマがつまらなくなった?
「わたしはロランス」や「 Mommy/マミー」は良かったのに...。
ギャスパー・ウリエルは20代の頃より30代になった今の方が素敵。本作では実年齢より少し年上の役柄だが、不治の病に冒され死期が迫っている男を好演している。
新宿武蔵野館にて
遅ればせながらのコメント、失礼します。
本作のドラン、今までの作品に比べると”ふつう”に見えてしまうかもしれませんね。
でも華やかな俳優たちの魅力もあって私は堪能できました。
ギャスパー・ウリエル、ドランの分身のようにも感じられました。
「ぼくを葬る」も気になる! 見てみたいです。
今年も楽しくやりとりさせていただき、ありがとうございました。
どうぞよい新年をお迎えください☆
http://blog.goo.ne.jp/serendpt3/e/1706474a8ac23baea222308878186841
こんばんは。
そして明けましておめでとうございます。
いつもコメントを残してくださって感謝しています。
本年もよろしくお付合いください。
さて本作堪能されて良かったです。ドランの世界は独特ですね。
ギャスパー・ウリエル良かったです!
「ぼくを葬る」はオススメです。