2017年 02月 14日
「未来を花束にして」
「Suffragette」2015 UK
1912年、ロンドン。洗濯工場で働くモードは同じ職場の夫サニーと幼い息子の三人で暮らし日々の生活は貧しく、職場は男尊女卑がまかり通る劣悪な環境にある。ある日、街中でショーウインドウのガラスに石が投げ込まれる現場に遭遇する。それは女性参政権運動を展開するWSPU(女性社会政治同盟)の過激な抗議活動だった。そして職場で抗議活動をしていた女性バイオレットに自己紹介され、モードは活動に参加するようになる…
モード・ワッツに「プライドと偏見/2005」「17歳の肖像/2009」「わたしを離さないで/2010」「SHAME -シェイム-/2011」「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌/2013」のキャリー・マリガン。
イーディス・エリンに「カンバセーションズ/2005」「英国王のスピーチ/2010」「レ・ミゼラブル/2012」「天才スピヴェット/2013」「シンデレラ/2015」のヘレナ・ボナム・カーター。
バイオレット・ミラーに「終着駅 トルストイ最後の旅/2009」「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ/2009」「リピーテッド/2014」のアンヌ・マリー・ダフ。
アリス・ホートンに「タロット・カード殺人事件/2006」「エンジェル/2007」「つぐない/2007」「ワン・デイ 23年のラブストーリー/2011」のロモーラ・ガライ。
サニー・ワッツに「追憶と、踊りながら/2014」「ロブスター/2015」「リリーのすべて/2015」のベン・ウィショー。
アーサー・スティード警部に「イン・マイ・カントリー/2004」「プルートで朝食を/2005」「グリーン・ゾーン/2010」「アルバート氏の人生/2011」「推理作家ポー 最期の5日間/2012」「ある神父の希望と絶望の7日間/2014」のブレンダン・グリーソン。
エメリン・パンクハーストに「マダム・フローレンス! 夢見るふたり/2016」のメリル・ストリープ。
監督はセーラ・ガヴロン。
モードが活動にのめり込んでいったのは夫とのやり取りから...“この子が娘ならどんな人生?”と聞くモードに“君と同じ工場勤め”と答えるサリー。モードはもし娘が生まれたら自分と同じ運命になることを案じ、許せなかったに違いない。
たび重なる妻の投獄に怒りを覚えたサリーはモードを家から追い出してしまう。追い出されたモードは息子にも会わせてもらえない。やがて一人で子育てすることが無理だと判断したサリーは、息子を養子に出してしまう。それを知ったモードはサリーを罵るが、自分ではどうすることもできない。この時代女性(妻)には親権がなかったのだ。モードが別れ間際に“私を探しに来てね!”と幼い息子に懇願する。あのシーンは哀し過ぎる。
主演のキャリー・マリガンを始めとして、いずれの女優もスッピンで頑張っている。
2シーンくらいしか出演しないものの、メリル・ストリープは案の定圧倒的な貫禄を見せつけていてさすが。
映画のエンディングに世界の女性が参政権を得た年が記される。ドラマの舞台となった英国は1928年。アメリカ合衆国はそれ以前の1920年。日本は1945年(第二次世界大戦終結の年)で、フランスとイタリアも日本と同じ年で遅いなぁと驚く。サウジアラビアはなんと2015年にやっと獲得が認められた。それはニュースで見た覚えがある。
TOHOシネマズ・シャンテにて
おはようございます。
愉しく拝見致します。
PS,
サスペンス映画のお奨めがありましたなら
教えて頂けますか?
よろしくお願い申し上げます。
パテオナベさん、こんばんは。
いつも見に来て下さってありがとう!
さてサスペンスですか...
戦争サスペンスで「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」は面白かったですね。
エミリー・ブラント主演の「ガール・オン・ザ・トレイン」も中々ナイスです。
ユアンの「われらが背きし者」はスゴくおすすめです。
「セルフレス/覚醒した記憶」も面白かったです。
「エクス・マキナ」「素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店」も是非!
以上でよろしいですか?
早速にありがとうございます。
順番に見たいと思います。(喜)
それでは、
こんばんは。
どういたしまして。
お好きなサスペンス映画お楽しみください!
彼女たちの過激な運動にはなかなか共感しにくかったですが
モードの公聴会での証言から、止むにやまれぬ思いが伝わってきました。
キャリーはじめ俳優たちの演技がすばらしかったですね。
歴史のひとコマを知ることができてよかったです。
日本は戦わずして参政権を得てしまったので
今ひとつ政治への関心が薄いのかもしれませんね。
こんばんは。
>モードの公聴会での証言から...
私も最初は過激な行動にでるばかりの彼女たちに共感するのは難しかったですが、
公聴会のシーンのモードには拍手を送りたくなりました。
闘わずして得た参政権と、家族を犠牲にしてまで闘い、勝ち取った参政権は
確かに重みが違いそうですね。