2017年 02月 05日
「天使にショパンの歌声を」
「La passion d'Augustine」2015 カナダ
カナダ、ケベックにある修道院が経営する小さな寄宿学校の校長オーギュスティーヌは音楽教育に熱心で、前回のピアノコンクールでは念願の銀メダルを獲得していた。しかしそんな名門私立学校も、今や公立学校の増加で経営が苦しくなってきている。修道院の総長は出費のかさむ音楽教育をやめて、良妻賢母になるための教育の実施を校長に促す。しかし校長はこれを断固拒否し、シスターたちに“諦めないで闘いましょう!”と宣言する。そんな折、校長の姪であるアリスが転校してくる…
マザー・オーギュスティーヌ(校長)に「アサインメント/1997」のセリーヌ・ボニエ。
アリス・シャンパーニュにリザンドル・メナール。
シスター・リーズにディアヌ・ラヴァレ。
シスター・クロードにヴァレリー・ブレ。
シスター・オネジムにピエレット・ロビタイユ。
スザンヌ・ゴーティエにエリザベート・トランブレ=ガニョン。
監督、脚本は「翼をください/2001」「天国の青い蝶/2004」のレア・プール。
シアターで予告編も見ていなくて鑑賞対象に入っていなかったが、有楽町で上映していたので見に行った。ところがこれが意外にも素敵なドラマでちょっと感動してしまった。そう、静かな感動を呼ぶ素敵なドラマである。
アリス役のリザンドル・メナールのピアノ演奏が圧倒的!と思っていたら、高い評価を得るピアニストだそうで納得!
カナダ、ケベックの深い雪に埋もれた村に建つ修道院。1960年代が舞台らしいが、とても古く感じる。
映画の知識が全くなかったので、最初ドラマで描かれる時代がいつかわからなかった。修道服を見ている限りいつの時代かはわからない。しかし少女たちの服装を見てこれはさほど古い時代ではない、と理解した。修道服の代わりにユニフォームとなったシスターたちのあの服..あれはきっと60年代に流行ったスタイルだと思う。
“神は救ってくださる!”と宣言する修道院の総長に“神は耳が遠いのです!”と切り返すマザー・オーギュスティーヌ。二人のバトルが可笑しい。
過去に苦い経験を持つマザー・オーギュスティーヌ。姪のアリスは天才的なピアノ演奏の技術を持つ少女ながら問題児で、母親の病気のせいで修道院に預けられる。互いに反撥を感じる叔母と姪が歩み寄り深い親愛を取り戻すラストは短絡的ながら小さな感動を呼ぶ。
何はともあれ雪に埋もれた修道院と、バックに流れるMusicがドラマを盛り上げている。
角川シネマ有楽町にて
この作品、少女時代を思い出させてくれるような懐かしい雰囲気が
私好みでとっても気に入りました。
ケベックの壮大な風景と、リザンドル・メナールの美しいピアノ
少女たちの清らかな歌声に心洗われました。
こんばんは。
ホントちょっと懐かしい感じのドラマでしたが
中々ナイスでした。
私もこういったドラマは大好きです!
背景の雪と流れるピアノ曲がドラマを盛り上げてましたね。