2017年 01月 07日
「こころに剣士を」
「Miekkailija」…aka「The Fencer」2015 フィンランド/エストニア/ドイツ
1950年代始めのエストニア。田舎町ハープサルに体育教師としたやって来たエンデルは秘密警察から追われる身の上。エストニアは第二次世界大戦中ドイツとソ連の戦いの場となり、戦争終結後スターリン指揮下のソ連に併合されていた。そのため戦争時ドイツ軍にいたエンデルは秘密警察から身を隠さなければならなかった。彼を採用した学校長は大都会レニングラードから、田舎町ハープサルにやって来たエンデルに不信感を抱く…
エンデルにマルト・アヴァンディ。
カドリにウルスラ・ラタセップ。
ヤーンの祖父にレンビット・ウルフサク。
ヤーンにヨーナス・コッフ。
マルタにリーサ・コッペル。
監督は「ヤコブへの手紙/2009」のクラウス・ハロ。
学校長はエンデルに反感を抱きキツく当たるようになる。彼が開いたフェンシング教室もつぶしてしまおうと考えるが、保護者の圧倒的な支持により免れることになる。やがて学校長はエンデルの素性を調べるよう部下に命じる。
同僚教師のカドリに“実は子供は苦手”と打ち明けるエンデル。そしてヤーンに“本当は僕たちが嫌いなんだろ”と言われショックを受ける。多くの生徒たちの親はスターリン政権に連行さており、エンデルを父親のように慕うものもいたのだ。
ある日、レニングラードで開催される”フェンシングの全国大会”の記事を見つけたマルタは“挑戦したい!”とエンデルに訴える。しかし親友のアレクセイからレニングラードに近づいては危ないと知らされていることもあり、”君たちにはまだ早い!”とレニングラード行きを却下してしまう。やがてマルタの懇願と、懸命に練習を続けるヤーンの姿を目の当たりにしたエンデルは、子供たちをレニングラードに連れて行く決心をする。
始めは”子供は苦手”と言っていたエンデル。しかしアレクセイが紹介してくれたシベリアでのコーチの仕事を断ってまでハープサルに残る決断をする。徐々に芽生えるエンデルと子供たちの絆が素敵だ。
スターリンの死後解放されたエンデルがカドリの元に戻って来る。そしてそこには子供たちの姿もあった。心温まるラストに感動する。
ドラマのモデルとなった元フェンシング選手が開いたフェンシング教室は現存するらしい。
エンデルを演じるマルト・アヴァンディはエストニアのスター俳優とのこと。よそ者エンデル役が似合っている。
ヒューマントラストシネマ有楽町にて
小さいながらも心が温まる、すてきな作品でしたね。
子どもたちのきらきらしたまなざしが印象的でした。
いかにも悪役の校長など、物語としてはシンプルですが
戦争の悲劇とそれを乗り越えようとする人々の希望が
静かに胸の響きました。
ところでこのたびブログの引越しをいたしました。
http://blog.goo.ne.jp/serendpt3
これからもよろしくお願いします☆
小さな作品ながら、心温まる展開が素敵でした。
ホント、きらきらしたまなざしの子供たちは印象的で可愛かったですね。
あのまなざしにエンデルも胸を揺さぶられたに違いありません。
新しいブログ登録しておきました。
こちらこそこれからも宜しくお願いします。
6年遅れましたが、せんだってDVDでこの映画を見ました。
エンデルを演じるマルト・アヴァンディさんはエストニアでスター俳優さんなのですネ!
静かな雰囲気ですが表情がとても印象的。
恋人役の女優さんもとても良い感じでした。
心に沁みてくる映画でした。
古い記事にコメントありがとうございます。
良い映画でしたね。
マルト・アヴァンディがコメディ俳優とは驚きです。