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「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」

Eye in the Sky2015 UK/南アフリカ

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キャサリン・パウエル大佐はフランク・ベンソン中将と協力し英米合同テロリスト捕獲作戦の指揮に当たっている。ある時、米国軍の最新鋭ドローン偵察機がケニアのナイロビでテロリストのアジトを突き止める。しかもアジトでは今正に自爆テロを決行するための準備が行われていた。パウエル大佐はテロリスト殺害のため、ドローンでのミサイル攻撃決行を決断する。やがて指示を受けた米国ネバダ州のドローン・パイロットが発射の準備に入ったその時、アジトの側でパンを売る少女の姿が目に入る...


キャサリン・パウエル大佐に「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男/2015」ヘレン・ミレン。

スティーヴ・ワッツに「エクソダス:神と王/2014」「パパが遺した物語/2015」アーロン・ポール。

フランク・ベンソン中将に「大統領の執事の涙/2013」「モネ・ゲーム/2012」「暮れ逢い/2013」「ヴェルサイユの宮廷庭師/2014」アラン・リックマン。

ジャマ・ファラに「キャプテン・フィリップス/2013」のバーカッド・アブディ。

ブライアン・ウッデールに「抱擁/2002」 「インベージョン/2007」「奇蹟がくれた数式/2015」「われらが背きし者/2016」ジェレミー・ノーサム。

キャリー・ガーションにフィービー・フォックス。

ジェームズ・ウィレット英外相に「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙/2011」「ダウントン・アビー (シーズン2)/2011」のイアン・グレン。

監督は「ウルヴァリン:X-MEN ZERO/2009」のギャヴィン・フッド。


ケニアのナイロビ。両親の愛情を受け無邪気に遊ぶ少女の姿が映し出される。やがて少女は母親が焼いたパンを売りに行くが、屋台を置いた場所はテロリストのアジトのすぐ側だった。

楽しそうにフラフープで遊ぶ少女の姿でエンディングを迎える。あの少女は無事だったのだろうか?


ロンドンに隣接するノースウッド司令部で指揮を執る英国軍事情報部のキャサリン・パウエル大佐。

ロンドンの内閣府で大臣のブライアン・ウッデールや法務長官らとミーティング中の国防相フランク・ベンソン中将。

米国ネバダ州でドローン操作をするパイロットのスティーヴ・ワッツとキャリー・ガーション。

現場(ケニア、ナイロビ)で虫型小型ドローンbeetleを飛ばす工作員ジャマ・ファラ。

それぞれが違う場所にいながら、インターネットや電話を駆使して、全く違った場所にいる人々が一同に集まっているかの様に見えるシチュエイションがスゴくて感心する。


パウエル大佐はテロリスト殺害のため少女を犠牲にするか否かで、上(政治家のトップ)に判断を求めるが、責任を取りたくない政治家たちの議論がまとまらない。テロリストを逃しても、民間人を犠牲にしても批判されることを知っているパウエル大佐は苛立ちを募らせる。

ヘレン・ミレンがクールでかっこいいが、何はともあれ虫型小型ドローンbeetleのスゴさに驚き!あれは確かにカブトムシの格好をしていた。

beetleを操作する工作員ジャマ・ファラがゲームで遊んでいるように見えて、子供がやらせて!なんて言うシーンにはニヤリとなる。


シンガポールで海老を食べ腹を壊した英外相が不機嫌だったり、米国国務長官は北京で卓球に夢中…全編に臨場感が漂い手に汗握る展開から目が離せないが、責任回避する政治家たちの姿だけは滑稽に映る。

フィクションだけど、昨今多々起こる自爆テロ事件を思い出し、現実のことのように見えるのが恐ろしい。

映画は今年1月に亡くなったアラン・リックマンを偲び、コリン・ファースがプロデューサーで参加している。


TOHOシネマズ・シャンテにて



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by margot2005 | 2016-12-29 00:23 | UK | Trackback(7) | Comments(2)
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やっと観てきました!
他の戦争映画と比べ火薬量は断然少ないのですが最後まで惹き込まれました。
あの虫型ドローンを見て近代戦争の情報技術に感心しまくり
沢山あるならひとつ欲しいなと思いましたよ(←おい)

Commented by margot2005 at 2017-01-15 19:59
> itukaさん
火薬料少なかったですね確かに...。
さてこのドラマは結構惹き付けられますよね。
虫型ドローンはマジでスゴい!と思いました。
beetle私も是非欲しいです!!!
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