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「幸せなひとりぼっち」

En man som heter Ove…aka A Man Called Ove2015 スウェーデン

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孤独で頑固な老人が近隣の陽気なイラン人女性によって徐々に心を開いていく過程を描いたハートフル・ヒューマン・コメディ。


オーヴェに「アフター・ウエディング/2006」ロルフ・ラスゴード。

オーヴェ(青年)にフィリップ・バーグ。

ソーニャにイーダ・エングヴォル。

パルヴァネにバハー・パール。

近所の住人アニタにカタリナ・ラッソン。

監督、脚本はハンネス・ホルム。


原作はフレドリック・バックマンが書いたベストセラー小説とのこと。

59歳の孤独な男オーヴェは超頑固人間。頑固な人って年取ったらますます頑固になるもの。

花屋で難癖つけたり、近隣の住民に文句ばかり並べているが、この男の主張は間違ってはいない。ただ頑なで一途な性格が年月を経てますます頑固になっていった様子。最愛の妻を亡くして孤独とも闘っているし…。

妻を亡くしたオーヴェには子供がいなくて本人には兄弟もいない。母親は少年時代に亡くなり、青年になってから父親も亡くしていた。正に天涯孤独人間。


43年勤めた会社からはクビを言い渡され、生きる希望も失ったオーヴェは、日々自殺することばかり考えている。

そんなある日、イラン人のパルヴァネが夫と子供と共に引っ越してくる。陽気な妊婦のパルヴァネはオーヴェを頼りにするようになり、車の運転を教えて欲しいと願い出る。オーヴェはうっとうしいと思いながらも次第にパルヴァネや彼女の子供の世話を焼くようになる。


この男が本当に頑固ものだという証拠...Saab/サーブ以外の車には決して乗らない。VOLVO/ボルボに乗っている友人と絶交したくらいだからかなりなもの。

頑固オヤジも孤独には打ち勝てなかった?かどうかは定かではないが、やはり人間一人では生きてはいけない。

オーヴェは何度も自殺を試みたが一度も成功しなかったのは不運だったのか?幸運だったのか?

自殺を試みる度オーヴェの妄想が始まる。そして観客は彼の過去を知ることになる。オーヴェの過去はなんと波瀾万丈であったことか!

オーヴェの心を開く手助けをするパルヴァネの存在がナイス。

大笑いするほどのコメディではないが、ほのぼのとした温かい気持ちにはなる。巷で評判なのかウイーク・デイの夕方シアターは混んでいた。


新宿シネマカリテにて


Commented by ノルウェーまだ~む at 2023-03-20 00:08 x
この映画、この年にすごく評判になっていましたね~?
やっと見ることが出来ました。
頑固じいさんだけれど、元々生真面目な性格で、その生真面目さをウザイと思わず、それをピュアと感じて寄り添う奥様が本当に素敵でした。
国産車のサーブに拘るっていうのは行き過ぎかもだけど、『良い所』を認め合って生きることの大切さを知ることが出来ました。
Commented by margot2005 at 2023-03-20 20:36
> ノルウェーまだ~むさん
こんばんは。
Amazonで見れるのですね。今一度見てみたいです。
>寄り添う奥様が本当に素敵でした...
頑固爺さんの過去はかなり悲惨でした。あれじゃ妻の後も追いたくなりますね。
>『良い所』を認め合って生きることの大切さ...これとても大事ですね。
サーブ&ボルボへのこだわりは凄かったですが...。
トムの「オットーという男」見ました。こちらも評判のようで、レビュー書くところです。
by margot2005 | 2016-12-20 21:08 | 北欧 | Comments(2)