2016年 12月 06日
「シークレット・オブ・モンスター」
「The Childhood of a Leader」 2015 UK/フランス/ハンガリー
第一次世界大戦末期の1918年。アメリカの政府高官がヴェルサイユ条約締結を目的にフランスに送り込まれる。彼にはドイツ人で信仰心の篤い妻と少女のように美しい一人息子がいる。その少年はかんしゃく持ちで日々大人たちを混乱させていた…
プレスコットにトム・スウィート。
母親に「ブラウン夫人のひめごと/2002」「アーティスト/2011」「タイピスト!/2012」「ある過去の行方/2013」「あの日の声を探して/2014」のベレニス・ベジョ。
父親に「日蔭のふたり/1996」「麦の穂をゆらす風/2006」「HUNGER/ハンガー/2008」のリーアム・カニンガム。
家庭教師に「ハイ・ライズ/2016」のステイシー・マーティン。
家政婦に「パリ、ジュテーム/2006」「セラフィーヌの庭/2008」「ミックマック/2009」「ゲンズブールと女たち/2010」「危険なプロット/2012」「カミーユ、恋はふたたび/2012」「神様メール/2015」のヨランド・モロー。
チャーリー(リーダー)に「ニュームーン/トワイライト・サーガ/2009」「リメンバー・ミー/2010」「恋人たちのパレード/2011」「ベラミ 愛を弄ぶ男/2012」の ロバート・パティンソン。
監督は「ファニーゲーム U.S.A./2007」「メランコリア/2011」「アクトレス ~女たちの舞台~/2014」「エスコバル 楽園の掟/2014」の俳優ブラディ・コーベット。
子供に愛情を込めてキスをしたり抱きしめたりしない母親がいるだろうか?しつけと称して父親も叱ることしか頭になく全く愛情表現をしない。このような両親に育てられた子供がまともに育つわけがない。
もう一人子供が欲しいという夫に“息子を生む時死にそうになった!”と訴える妻。おまけに結婚などしたくなかったと嘆いている。
結局母親は子供を甘やかす家政婦をクビにしてしまう。家政婦は少年にとってたった一人愛情を与えてくれる存在で心のよりどころだったのに…。
舞台が1910年代なので照明が暗い上、ドラマを盛り上げるためのBack Musicが重くて暗い。Back Musicは騒音のようにも聞こえて少々不愉快だった。
とにかくラストに唖然!唐突に終わる様は意図したものだろうけどエンディングもないなんてあり得ない!?
こちらもシアターでさんざん予告編を見て少々興味があったが良く理解できないドラマだった。
映画の公式HPには“この謎にヴェネチアがひれ伏した”と絶賛している。そういえばポスターに“A MASTERPIECE/傑作”の文字と星も5個つけてある。でもその謎も説明されないので良くわからない。
見る人によって“素晴らしい!”もしくは“良くわからない!”に分かれてしまう一作かも?
予告編を見る限りドラマはサイコホラー?と思っていたので、顔(こめかみ)にディナー・フォークざしだけではもの足りない。もっとスリリングに描いていたら面白かったかも知れない。
オープニングに当時の実写フイルムが映し出され、中盤で、父親は”ヴェルサイユへ行くぞ!”と息子をせき立て、ヴェルサイユ条約締結のために集まった人々が実写で映し出される。第一次世界大戦は終結したが、次に第二次世界大戦が始まり独裁者が現れる…といったアレンジ?
大ラス、いきなり大人になり独裁者として登場したカレ…現タイトル「The Childhood of a Leader/リーダーの幼年時代」を思い出した。
ロバート・パティンソンのスキンヘッドは実に似合っていなかった。彼のようなギョロ目はスキンヘッドだめなのかも知れない。
シークレット・オブ・モンスターの公式HPのPRODUCTION NOTEに監督のコメントあり。
TOHOシネマズ・シャンテにて
例の食事会での、こめかみフォークで「お!」でしたが
意味不明のラストで再び奈落の底へ落とされた感じでした(←大げさ)
あの少年が時を経て独裁者になるんだから、やはりスキンヘッド(ブレスコット)なんでしょうね。
margotさんの記事でワタシのモヤモヤがなくなりました(笑)
スクリーンが暗くて睡魔に襲われそうになりました私も。
こめかみフォーク以外にプレスコットは父親もやっつければ
すっきりしたかも?何て思いました。
あのチャーリー/リーダーとプレスコット/スキンヘッドはちょっと謎ですね。
ホント、ラストは全く意味不明でイライラしました。おまけにエンディングなしだし...。
この監督実はスゴい!人なんでしょうか?