2016年 11月 12日
「手紙は憶えている」
「Remember」2015 カナダ/ドイツ
ホームで暮らす90歳のゼヴは認知症で最愛の妻ルースが亡くなったことすら忘れている。ある日、友人のマックスから1通の手紙を手渡される。ゼヴとマックスはアウシュヴィッツ収容所の生存者で、70年前共にナチスの兵士に家族を殺されていた。犯人の名前は”ルディ・コランダー”で身分を偽りまだ生きているという。マックスはターゲットとして4人の”ルディ・コランダー”を選んでいた。身体が不自由で車椅子に頼らざるをえないマックスはゼヴに復讐を依頼する…
ゼヴ・グットマンに「トレビの泉で二度目の恋を/2014」「Dearダニー君へのうた/2015」のクリストファー・プラマー。
マックス・ザッカーに「ウディ・アレンの重罪と軽罪/1989」「やさしい嘘と贈り物/2008」のマーティン・ランドー。
ルディ・コランダー#1に「愛を読むひと/2008」「バーダー・マインホフ 理想の果てに/2008」「アンノウン/2011」「悪の法則/2013」「リスボンに誘われて/2013」「ファイティング・ダディ 怒りの除雪車/2014」のブルーノ・ガンツ。
ルディ・コランダー#2に「きっと ここが帰る場所/2011」のハインツ・リーフェン。
ルディ・コランダー#4に「U・ボート/1981」「イングリッシュ・ペイシェント/1996」「ダ・ヴィンチ・コード/2006」のユルゲン・プロフノウ。
ジョン・コランダーに「シークレット・アイズ/2015」のディーン・ノリス。
チャールズ・グットマンに「今そこにある危機/1994」「ミッション:インポッシブル/1996」のヘンリー・ツェーニー。
監督は「秘密のかけら/2005」「クロエ/2009」「デビルズ・ノット/2013」「白い沈黙/2014」のアトム・エゴヤン。
ある日突然老人がホームから抜け出し列車やバスを乗り継ぎ目的地に赴く。見ていてこれはただのロードムービー?なんて思ったりもしたがラストは壮絶だった。
4人のルディ・コランダーの中の一人が犯人本人である。ルディ・コランダー#3がいないのは既に亡くなっていたから。ゼヴはコランダーの息子で警察官のジョンと会うことになる。ジョンは究極のネオナチで部屋にハーケンクロイツ(鉤十字)の旗を飾り、ナチスのユニフォームまで所蔵していた。
ゼヴとジョンが争いを始め、結局ゼヴがジョンを撃ち殺してしまう。このシーンが実に不可解だったが、ラストに繋がって行くようでなるほどなとも思った。
いつもどうり前知識なしで見た。見た後オフィシャル・サイトを覗いてみたら...
“ラスト5分の衝撃ーーーすべての謎が解き明かされるとき、あなたの見ていた世界は一転する。”と書いてあった。
いやいや衝撃のラストシーンの時“あっ!”と声あげていたかも知れない。見たのは公開2週目の金曜日の夕方の回で、両隣にも人がいてちょっと焦った。この映画評判なのかシアターが混んでいて驚いた。
ユルゲン・プロフノウは老け役(ゼヴ・グットマと同世代)をしているがどうも変に?加工したシワが気になった。ユルゲン・プロフノウはスゴく見たことのある俳優ながら思い出せずで、調べてみたら「U・ボート」のドイツ人俳優だった。
劇中ゼヴがピアノを弾くシーンがある。エンドクレジットで演奏者の中にクリストファー・プラマーの名前があったが、この方ピアニストになりたかったそうで、ピアノ演奏が上手いのも納得。
TOHOシネマズ・シャンテにて
この作品、おもしろかったです!
ラストには私も驚きましたが
結末を知ると、それまでの展開になるほど...と思い当る節がありましたね。
スリリングな場面もあって、引き込まれました。
個人的には、音楽に秘められたメッセージにうならされました☆
こんばんは。
ネオナチのルディ・コランダーとのやり取りはとてもスリリング
だったと思います。あのシーンを後で思い返してなるほど!
と思いましたから...。
そしてラストはホント驚きでしたね。
クリストファー・プラマーが演奏するピアノのシーンも素敵でした。