「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」

「Genius」2016 UK/USA


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1929年のニューヨーク。ある日、編集者マックス・パーキンズの元に無名の作家トマス・ウルフが原稿を持って訪ねてくる。原稿を読んだパーキンズはウルフの才能を見抜き出版すると約束する。ウルフは何件もの出版社からノーと言われ続けていたためパーキンズの言葉に喜びを隠せない。大喜びするウルフにパーキンズは一つ条件をつける。それは持ち込まれた膨大な原稿を大幅に削ること。しかし納得いかないウルフは最初抵抗を試みるが、パーキンズと議論を重ねながら編集作業を始めて行くのだった…


マックス・パーキンズに「キングスマン/2014」コリン・ファース。

トマス・ウルフに「ブラック・シー/2014」ジュード・ロウ。

アリーン・バーンスタインに「シークレット・アイズ/2015」ニコール・キッドマン。

ルイーズ・パーキンズに「アメリカを売った男/2007」「私がクマにキレた理由(わけ)/2007」「最終目的地/2009」「私が愛した大統領/2012」「ハドソン川の奇跡/2016」ローラ・リニー。

F・スコット・フィッツジェラルドに「ハート・ロッカー/2008」「ザ・ロード/2009」「英国王のスピーチ/2010」「アニマル・キングダム/2010」「プロメテウス/2012」「あなたとのキスまでの距離/2013」ガイ・ピアース。

アーネスト・ヘミングウェイに「300<スリーハンドレッド>/2007」「パレードへようこそ/2014」「マネーモンスター/2016」ドミニク・ウェスト。

ゼルダ・フィッツジェラルドに「アバウト・タイム ~愛おしい時間について~/2013」「世界一キライなあなたに/2016」ヴァネッサ・カービー。

監督、製作は「英国万歳!/1994」のマイケル・グランデージ。


お気に入り英国人俳優コリン&ジュードの共演を楽しみにしていた一作。

マックス・パーキンズはもちろん、トマス・ウルフは名前しか聞いたことがない作家。パーキンズはドラマにも登場するF・スコット・フィッツジェラルドとアーネスト・ヘミングウェイを発掘した偉大なるカリスマ編集者。パーキンズは名もない作家を有名にするだけではなく、彼らの人生の助言者でもあった心優しい人物。


カリスマ編集者マックスには愛する妻ルイーズと5人の娘がいるが、トマスは独身で愛人アイリーンと暮らしている。トマスはマックスに才能を認めてもらい、共同で編集作業をするうち彼の家に足しげく通うようになる。それを知ったアイリーンは嫉妬心をむき出しにし、トマスを攻め立てるのだった。


コリンとジュードはそれぞれに素晴らしい配役。ジュードは「ブラック・シー」のレビューに“かつてモテる男の代名詞的存在だった。”と書いたけど、年々深みのある俳優になっており素敵だ。

人情家で包容力たっぷりのマックス・パーキンズを演じるコリンも貫禄たっぷり。もはや名優の域か?


女性二人…ルイーズとアイリーンが対照的で面白い。アイリーン役のニコール・キッドマンは魔女のように見える?どうもキッドマンは苦手な女優で、年を重ねるにつれ魔女化しているように映るのだが…。ルイーズを演じるローラ・リニーも夫の仕事を尊重しつつ家庭を守る穏やかな優しい女性を好演している。


1938年に37歳の若さで亡くなったトマス・ウルフ。カリスマ編集者と天才作家の短くも熱く深い友情物語は素晴らしかった。


TOHOシネマズ・シャンテにて



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by margot2005 | 2016-10-30 22:36 | UK | Trackback | Comments(0)
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