「神様の思し召し」

「Se Dio vuole」…aka 「God Willing」2015 イタリア
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天才心臓外科医トンマーゾは腕は良いが傲慢な性格のせいで病院のスタッフに煙たがられている。ある日、医大生の息子アンドレアから“神父になる!”と告白され呆然となる。やがてあることをきっかけに、アンドレアがその気になったのはカリスマ神父ピエトロのせいと確信する。そして神父の身辺を調査した結果、刑務所帰りの前科者であることが判明。トンマーゾはピエトロの正体を暴くため心臓外科医の身分を偽って神父に接近する...

トンマーゾに「赤いアモーレ/2004」のマルコ・ジャリーニ。
ピエトロに「トランスポーター2/2005」「恋するローマ 元カレ/元カノ/2009」「われらの子供たち/2014」のアレッサンドロ・ガスマン。
カルラに「息子の部屋/2001」「エンパイア・オブ・ザ・ウルフ/2005」「モンテーニュ通りのカフェ/2006」「モリエール 恋こそ喜劇/2007」のラウラ・モランテ。
ビアンカにイラリア・スパダ。
ジャンニにエドアルド・ペッシェ。
アンドレアにエンリコ・オティケル。
監督、脚本はエドアルド・ファルコーネ。

暇を持て余しボランティア活動に励むアル中の妻カルラ。娘のビアンカはお気楽で夫のジャンニは冴えない不動産屋。トンマーゾの唯一の希望は医大生の息子アンドレアの将来。しかしそのアンドレアが突然神父になると宣言する。医者を継いでくれるとばかり思っていたのに…。
子供は決して親の思いどうりにはならないことを、自己中で傲慢な男が身を持って体験することになる。

カトリックの本山があるローマは歩いていても普通に神父や修道女の姿を見かける。バチカン周辺では尚更のこと。“神などいない!”と豪語するトンマーゾや、ビアンカが弟アンドレアの聖書に無中になる様を見て可笑しかった。

“神などいない!人々を救うのは医者だ!”と力説する心臓外科医がひょんなことからカリスマ神父と出会う。しかし医者も病気は治せても人生を修復することはできない。方法は異なるが医者も神父もそれぞれ人を救う立場にある。その二人が互いに歩み寄り、認め合うコメディ・ドラマは痛快で見応えがあった。
しかしながらあの梨が落ちるシーンのラストが非常に気になる。

トンマーゾが住むマンションのバルコニーの真後ろにサンタンジェロ城が見え、その後ろにライトアップされたサンピエトロ寺院が姿を見せる。あのロケーションは美し過ぎてスゴい。きっと超高級マンションに違いない。以前見たフランス映画で、バルコニーから凱旋門が見えるアパルトマンが登場していた。歴史のあるヨーロッパの街中にそびえるスーパー級に有名な建物の側に建つマンションってやはりセレヴの家?
アレッサンドロ・ガスマンが神父なんて?と思ったけど、意外にハマっている。

新宿シネマカリテにて
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by margot2005 | 2016-09-07 22:59 | イタリア | Trackback(4) | Comments(0)
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