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「栄光のランナー/1936ベルリン」

「Race」2016 カナダ/ドイツ
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1934年のアメリカ合衆国。貧しい家庭に生まれたジェシー・オーエンスは高校時代に陸上で驚異的な記録をだしオハイオ州立大学に進学する。そして名コーチ、ラリー・スナイダーと出会い、彼の指導の下さらなる記録を打ち出して行く。
一方でアメリカオリンピック委員会の委員長エレミア・マホニーと、メンバーであるアベリー・ブランデージ(後のIOC/国際オリンピック委員会の会長)が議論を闘わせベルリン・オリンピックに参加するか否かの投票を行う。そして投票の結果は参加に決まる。
しかしアメリカ国内では、人種差別を打ち出しているナチスに反対してオリンピックをボイコットすべきだという世論が高まっていた..

ジェシー・オーエンスに「グローリー/明日への行進/2014」のステファン・ジェームズ。
ラリー・スナイダーに「幸せのセラピー/2007」「モンスター上司/2014」のジェイソン・サダイキス。
ルース・ソロモンにシャニース・バントン。
アベリー・ブランデージに「ハイ・ライズ/2015」ジェレミー・アイアンズ。
エレミア・マホニーに「ニューヨーク 冬物語/2014」のウィリアム・ハート。
レニ・リーフェンシュタールに「ブラックブック/2006」「ワルキューレ/2008」のカリス・ファン・ハウテン。
カール・ロングに「クラバート - 謎の黒魔術/2008」「愛を読むひと/2008」「戦火の馬/2011」のデヴィッド・クロス。
ヨーゼフ・ゲッベルスにバーナビー・メッチェラート。
監督、製作は「ゴースト&ダークネス/1996」「リーピング/2007」のスティーヴン・ホプキンス。

ジェシーには恋人ルースと二人の間に生まれた女の子がいる上、両親にも仕送りをしなければならず、大学生活は困難極まるものだった。そんなジェシーの境遇を知ったコーチは、さらに記録を伸ばすなら援助をしようと持ちかける。
ジェシーとコーチ、ラリー、そしてジェシーとドイツ人陸上選手カール・ロングの人種を超えた友情が素晴らしい。ナチスの宣伝大臣ゲッベルスとドイツ人TVプロデューサー、リーフェンシュタールの密かなる闘いも痛快だった。

ジェシー・オーエンスのコーチを演じるジェイソン・サダイキスの映画はコメディしか見たことがないが、シリアスな役柄も中々似合っている。
ジェレミー・アイアンズのアベリー・ブランデージも貫禄たっぷりでナイス・キャスティング。

ジェシー・オーエンスという名前はなんとなく聞いたことがある。でも本作を見て、偉大なる記録を持つ陸上選手であり、さらにベルリン・オリンピックで地元ドイツ人選手に打ち勝ち、あのヒトラーを怒らせた人でもあることを知った。
ジェシー・オーエンスはベルリン・オリンピックで4個の金メダルを獲得したが、帰国しても賞賛されることはなく、長い間彼の業績は認められなかったと言う。
原タイトルの“RACE/競争と人種二つの意味がある”が意味深い。

ドイツでもベルリン・オリンピック開催の年にはナチスによる人種差別が始まっていたため、出場予定だったアメリカ代表のユダヤ人リレー選手は走れなくなる。そこでリレー選手の代わりにジェシー・オーエンスが走り優勝したというからスゴい。
このような史実があったなんて全く知らなかったのでとても興味深く見ることができた。
オリンピック・イヤーにタイムリーに公開されたジェシー・オーエンスの実話ドラマは感動を呼ぶ。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2016-09-05 23:41 | MINI THEATER | Trackback(1) | Comments(0)
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Tracked from 映画好きパパの鑑賞日記 at 2016-09-08 06:50
タイトル : 栄光のランナー/1936ベルリン
 20世紀を代表するアスリート、ジェシー・オーエンスのベルリンオリンピック出場をめぐる物語。彼が史上初の4冠をとったことは知識としてあったけど、背景にこんな壮絶なドラマがあったとはしりませんでした。  作品情報 2016年アメリカ、ドイツ、カナダ映画 監督:…... more
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