「孤独のススメ」

「Matterhorn」2013 オランダ
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オランダののどかな田舎町で一人暮らすフレッドは最愛の妻を亡くした男やもめ。ある日、ひょんなことから中年の男との同居生活が始まる...

フレッドにトン・カス。
テオにルネ・ファント・ホフ。
カンプスにポーギー・フランセン。
サスキアに「人生はマラソンだ!/2012」のアリーアネ・シュルター。
ヨハンにアレックス・クラーセン。
監督、脚本はディーデリク・エビンゲ。

フレッドは朝も夜も時間ぴったりにテーブルにつき、神に祈りを捧げた後食事を始めるスーパー級に几帳面で真面目な男。しかしある日突然、平和で穏やかなフレッドの日々は一人の男の出現でおかしなことになって行く。

シアターで予告を見た時コメディ?と思っていたらペーソス漂うヒューマン・ドラマだった。ちょっと笑えるシーンもあり。そして息子は隠れた父親の性癖を受け継いでいたのかな?なんて思った。
邦題がどうも理解出来ないのだが?孤独はわかるけどススメとなるとちょっと違うんじゃないかな?原タイトルとなっているマッターホルンでのエンディングは爽やか!

偏見に満ちたオランダの大田舎…オランダって湖、湿地帯、風車のイメージながら本作に水はない。スクリーンに映るのは乾いた土地と風に揺れる植物。そして決して忘れてはならないのはヤギや馬などの家畜動物。そう特にヤギはテオのお友達??なのだから。
かなりの田舎町らしくスーパー・マーケットでの買い物も乗りもの(バス)が必要。日曜日は町の教会で祈りを捧げ、娯楽は広場で興じるサッカーくらい。フレッドはサッカーが好きだが、独り者カンプスの趣味は写真といったところ。

偶然やって来てフレッドの家に住み着いてしまったテオ。言葉を発しないテオと寡黙なフレッド。故に二人のやり取りが実に可笑しい。妻は亡くなったが、一人息子がいるにも関わらずフレッドはなぜ独り身なのか?テオはなぜ話さないのか?と明かされた辺りからドラマは切なくなって行く。
カンプスとサスキアも絡んできて、ラストはフレッドの息子ヨハンの出現!
フレッド、テオを演じる俳優が最高!そしてヨハン役の俳優も...。

新宿シネマカリテにて
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by margot2005 | 2016-04-22 00:34 | ヨーロッパ | Trackback(6) | Comments(0)
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