「キャロル」

「Carol」 2015 UK/USA
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1952年のニューヨーク。クリスマスを目前に高級百貨店のおもちゃ売り場でアルバイトをしているテレーズも忙しくしている。彼女はフォトグラファーになることが夢。そしてボーイフレンドのリチャードからはプロポーズされヨーロッパに行こうと熱心に誘われているがなぜかその気にならない。そんなある日、おもちゃ売り場に現れたエレガントな女性に魅せられてしまう...

キャロル・エアードに「ミケランジェロ・プロジェクト/2013」「シンデレラ/2015」のケイト・ブランシェット。
テレーズ・ベリベットに「ソーシャル・ネットワーク/2010」「ドラゴン・タトゥーの女/2011」「サイド・エフェクト/2013」「トラッシュ!-この街が輝く日まで-/2014」のルーニー・マーラ。
キャロルの友人アビーに「それでも夜は明ける/2013」のサラ・ポールソン。
キャロルの夫ハージに「アルゴ/2012」「ゼロ・ダーク・サーティ/2012」のカイル・チャンドラー。
リチャードにジェイク・レイシー。
監督は「ベルベット・ゴールドマイン/1998」「エデンより彼方に/2002」「アイム・ノット・ゼア/2007」のトッド・ヘインズ。

キャロルはテレーズの働く高級百貨店で手袋を忘れたのではなくわざとカウンターに残していったように感じる。そうすればテレーズがきっと追いかけてくるだろうと思ったに違いない。キャロルの作戦は成功し、テレーズとランチを共にすることが叶ったのだから。

互いに見つめ合う二人の間には燃えそうなほどの熱気を感じる。
ラスト、公の場で見つめ合うシーンは二人の未来を暗示していて素晴らしいエンディングだった。
レズビアン映画ながら、惹かれ合う恋人たちの姿に少々感動してしまった。
ケイト・ブランシェットはエレガントで美しく、ルーニー・マーラはとてもチャーミングで二人の組み合わせは鮮やか。

あの時代リッチな女性が必ず纏っていた毛皮のコート。それをさらりと肩にひっかけて様になる女性はあまりいない。ケイトは実に様になっている。エレガントで美しい“キャロル”役は彼女以外に思い浮かばない。それほどこの女優は役に成りきるのが上手いのだろう。「シンデレラ」の意地悪な継母役もナイスだったけど、本作での憂いを帯びた表情は素晴らしい。
そして何といってもキャロルが纏う50年代のゴージャスなファッションが素晴らしく美しい!バックに流れるレトロなMusicは最高だし、調度品や車など時代を感じる品々がドラマを盛り上げる。

映画を見終わって“トロフィーワイフ”という言葉を思い出した。リッチマンは若くて美しい妻を得て周りに見せびらかし自身のプライドを満足させるそう。ドラマのキャロルも“トロフィーワイフ”の雰囲気。彼女は社交界や夫の周りの人々に良い顔ばかりして(させられて)生きてきたことにうんざりしていたに違いない。やがて自分らしい生き方を求め夫との離婚に踏み切るが子供を取られてしまう。子供のため夫の元に戻るか、自分らしい生き方を選ぶか究極の選択を課せられる。そしてキャロルは自分らしい生き方を選んだ。
Carolこのサイト実に美しい。
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TOHOシネマズみゆき座にて
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by margot2005 | 2016-02-14 22:21 | UK | Trackback(9) | Comments(2)
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Commented by なな at 2016-06-18 17:05 x
お久しぶりです。
とても美しい映画でした。遅ればせながら1カ月ほど前に劇場で観ることができました。ケイト・ブランシェットのゴージャスでエレガントな美しさとルーニー・マーラの可愛らしさは,いつまでも観ていたいと思いました。女性同士だけど「お似合い」でしたね。美しいものどうしが自然と惹かれあったという感じで。
大好きな作品の一つになりました。

Commented by margot2005 at 2016-06-19 22:49
ななさん、こんばんは。
コメントありがとう。

さてホントに美しい映画でした。
今一度見たいなぁと切に思っています。
ケイト・ブランシェットって役柄で変身しますね?
こんなに綺麗なケイトを見たのは初めてかもです。
ルーニーは可愛い!って言葉がぴったりの女優さんで、
役柄的にもぴったりだと思います。
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