「Dearダニー君へのうた」

「Danny Collins」2015 USA
a0051234_22123010.jpg

70年代にロック・シンガーとして活躍したダニー・コリンズはもう何年も曲がかけず、おまけにかつてのヒット曲を歌うことに虚しさを覚えていた。そんなある日、ダニーのマネージャーで親友でもあるフランクがジョン・レノンの手紙を持って現れる...

ダニー・コリンズに「 ヴェニスの商人2004」「オーシャンズ13/2007」「陰謀の代償 N.Y.コンフィデンシャル/2010」のアル・パチーノ。
メアリー・シンクレアに「華麗なる恋の舞台で/2004」「愛する人/2009」「キッズ・オールライト/2010」「ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界/2012」「フェイス・オブ・ラブ/2013」「あの日の声を探して/2014」のアネット・ベニング。
フランク・グラブマンに「しあわせはどこにある/2014」のクリストファー・プラマー。
サマンサ・リー・ドネリーに「JUNO/ジュノ/2007」「ミスター・アーサー/2011」「ダラス・バイヤーズ・クラブ/2013」のジェニファー・ガーナー。
トム・ドネリーに「ブルージャスミン/2013」「シェフ 三ツ星フードトラック始めました/2014」のボビー・カナヴェイル。
ホテルのスタッフ、ニッキー・アーンスにジョシュ・ペック。
同じくジェイミーに「セッション/2014」のメリッサ・ブノワ。
監督は「ラブ・アゲイン」「ラストベガス/2013」の脚本家ダン・フォーゲルマン。

ジョン・レノンの手紙には“裕福になっても心は同じ”と書かれていた。あの時あの手紙を受け取っていたら、もっとましな人生を送れたかもしれない…”しかし今更思ってもどうしようもない。そこでダニーは今から自分の人生を立て直そうと立ち上がる。まずツァーをキャンセルして息子トムを訪ねるためニュージャージーへと向かう。

かつてダニーのグルーピーだった女性との間に生まれた息子と初めて対面するが、存在を拒否されてしまう。息子トムには優しくてしっかりものの妻サマンサと、ADHD(多動症)の可愛い一人娘がいた。おまけにサマンサは第二子を妊娠中。ダニーはまずサマンサと孫を抱き込もうと考える。

ダニーが長期滞在するニュージャージー・ヒルトンのマネージャー、メアリーとの出会いも微笑ましい。
アル・パチーノは今年75歳。歌うシーンもあって実にシブい。
そしてドラマのバックに流れるのはジョン・レノンの名曲の数々…Imagine/Working Class Hero/Love/Beautiful Boy/Nobody Told Me等々。

ドラマのモデルになったのは英国のシンガーソングライターのスティーヴ・ティルストンで、かつて大成功をおさめ今でも現役だそう。もちろん彼のことは全く知らない。映画の舞台はアメリカで、名前もダニー・コリンズに変えられている。
真実に発想を得たフィクションながら中々素敵なヒューマン・ドラマだった。

1971年21歳のスティーヴ・ティルストンは雑誌ZigZagのインタビューで、“成功や富が自分の曲作りをダメにしてしまうのではないかと恐れる。”と話した。その記事を読んだジョン・レノンが励ましの手紙をZigZagの記者に送ったものの本人には届かず、34年(2005年)ぶりにオークションにかけられたその手紙がティルストンの元に届く。手紙にはジョンとヨーコのサインの他に電話番号が記されていた。
ほんと、ジョンの手紙を手にしていたら、ジョンに電話をかけ話していたら、スティーヴ・ティルストンの人生は少々違ったものになっていたかも知れない。人生は時として皮肉なものだ。

角川シネマ有楽町にて
[PR]
by margot2005 | 2015-09-23 22:20 | MINI THEATER | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://margot2005.exblog.jp/tb/21673060
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< 「ピエロがお前を嘲笑う」 「キングスマン」 >>