「 人生スイッチ」

「Relatos salvajes」…aka「Wild Tales」2014 アルゼンチン/スペイン
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音楽評論家サルガードに「トーク・トゥ・ハー/2002」のダリオ・グランディネッティ。
ウェイトレスにフリエタ・シルベルベルグ。
料理人にリタ・コルテセ。
新車に乗る男ディエゴに「サルバドールの朝/2006」のレオナルド・スバラーリャ。
ビル爆破解体職人シモンに「瞳の奥の秘密/2009」のリカルド・ダリン。
金持ちの父モーリシオにオスカル・マルティネス。
花嫁ロミーナにエリカ・リバス。
監督、脚本はダミアン・ジフロン。

“本国アルゼンチンで大ヒットし、アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた…”らしい。ブラック・コメディは好きなジャンルながら、感性が異なるから日本で大ヒットはないかと思える。身体中で怒りを爆発させるアルゼンチン人の感性にはスゴいものがある。それもこれもやはりラテン民族のなせる技?

6編のオムニバスによるドラマ。どれもこれも強烈だったが、私的に面白かったのは“ヒーローになるために”と“HAPPY WEDDING”かな?
“ヒーローになるために”でシモンを演じたリカルド・ダリンがどこかで見たと思っていたら「瞳の奥の秘密」の主人公役だった。彼は温和な役柄も激しいキャラも似合うアルゼンチン俳優。

どれもこれも我慢出来なくてプチッとキレる人が主人公。
ビル爆破解体のプロ、シモンは娘のバースディ・ケーキを買うため駐車違反してレッカー車で移動されてしまう。陸運局の窓口で、駐車したのは違法ではない場所だと主張するが全く相手にされない。その後も負の連鎖が続き、とことんキレたシモンはレッカー移動された車と事務所をとんでもないことに…。

“HAPPY WEDDING”の花嫁のキレかたも半端じゃない。それというのも花婿がかつて関係のあった女性を招待したのだ。とことんキレまくる花嫁。双方の親まで参加して、華やかなセレモニーが血にまみれた修羅場と化していく…。

“エンスト”は少々やり過ぎの上ダーティ。
“おもてなし”と“おかえし”は意外とつまらなくて、“愚息”はタイトルが全くふさわしくなくて酷い。“強欲”なんて良いかと思える。
まさに負の連鎖で恐ろしい事態にさらされる人々が滑稽である。
TOMATOMETERの96%は驚異的。

ヒューマントラストシネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2015-08-12 20:41 | 中・南米 | Trackback(10) | Comments(0)
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