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「チャイルド44 森に消えた子供たち 」

「Child 44」2014 USA/UK/チェコ/ルーマニア/ロシア
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“犯罪など存在しなかったこの世の楽園で、44人の子供の変死体が発見される。共通の<しるし>を残して…。”

レオ・デミドフに「ロックンローラ/2008」「裏切りのサーカス/2011」「ダークナイト ライジング/2012」のトム・ハーディ。
ライーサ・デミドワに「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女/2009」「ミレニアム2 火と戯れる女/2009」「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士/2009」「プロメテウス/2012」「パッション/2012」「デッドマン・ダウン/2013」のノオミ・ラパス。
ワシーリーに「デンジャラス・ラン/2012」「29歳からの恋とセックス/2012」「ロボコップ/2014」「ラン・オールナイト/2015」のジョエル・キナマン。
ネステロフ将軍に「赤ずきん/2011」「裏切りのサーカス」「ダークナイト ライジング」のゲイリー・オールドマン。
クズミン少佐に「オーシャンズ13/2007」「ジャック·メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック·エネミー)No.1と呼ばれた男 Part1/ Part2/2008」「ブラック・スワン/20101」「危険なメソッド/2011」「トランス/2013」「美女と野獣/2014」のヴァンサン・カッセル。
ブロツキーに「パブリック・エネミーズ/2009」「ゼロ・ダーク・サーティ/2012」「ホワイトハウス・ダウン/2013」のジェイソン・クラーク。
ウラジミールに「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男/2005」「ボーン・アルティメイタム/2007」「思秋期/2010(監督、脚本)」「ブリッツ/2011」「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!/2013」「パレードへようこそ/2014」のパディ・コンシダイン。
アレクセイに「デンジャラス・ラン/2012」「ゼロ・ダーク・サーティ」ファレス・ファレス。
イワンに「しあわせな孤独/2002」「ある愛の風景/2004」「天使と悪魔/2009」「真夜中のゆりかご/2014」のニコライ・リー・コス。
監督は「デンジャラス・ラン」のダニエル・エスピノーサ。
原作はトム・ロブ・スミスの「チャイルド44 森に消えた子供たち」。

映画が始まってまだスクリーンが暗い中…“There is no murder in heaven/天国に殺人は存在しない”と記される。
映画を見終わってオフィシャル・サイトを覗いた所、INTRODUCTIONのトップに共通の“しるし”のことが書かれていた。
そうまさにこの共通の“しるし”が鍵となる。サスペンス・ドラマは多くを語れないからレビューになんて書こうかと思案する。
紆余曲折を経て互いの愛情を確信したレオとライーサ...ラストに感動する。

前評判がスゴかったみたいでanマンデイの日に観に行ったらシアター完璧満席だった。不条理な世界のとてもスリリングなサスペンス・ドラマは137分と少々長めながらどっぷりとドラマに浸かってしまってあっという間だった。
原作小説は2009年版『このミステリーがすごい!』で1位に輝いたそう。小説読んでみたい。

スターリン政権下にある1953年のソ連、モスクワ。国家保安省(MGB)のエリート捜査官レオはライーサと結婚し穏やかな生活を送っていた。ある夜、戦友アレクセイの息子が無惨な死体で発見される。事故ではなく殺人の可能性は明らかだったが、上司のクズミン少佐は“理想国家のソ連にこのような犯罪は存在しない”という理由で、ただちに事故死扱いするよう命じる。しかしレオの中では疑念がくすぶり払いのけることができない。そんな折、妻のライーサにあらぬスパイ容疑がかけられ、レオはプレッシャーに陥るが自分の妻を告発することなどできるはずもない。そして妻への告発を拒否したレオに地方への左遷命令が下される。

ソ連の首都モスクワでエリート捜査官として反体制派を取り締まっていたレオが田舎町に赴任する。やがてその田舎町でも事件が起き、被害者の少年はアレクセイの息子同様の殺され方だった。しかし町の警察署長であるネステロフ将軍は、首都モスクワからやって来た上から目線のレオに警告を発し事件を封印しようとする。アレクセイの妻に“息子は殺されたのよ!”と言われたことが忘れられないレオは犯人を捕らえようと決断する。一方でライーサには国家保安省に勤めるレオが怖くて求婚を断れきれなかった過去があり、いつか彼から逃げ出そうと考えていたが、レオの真摯な決断に手を貸そうと考え始める。

スパイ容疑で拷問の上銃殺されるブロツキーや、モスクワ時代のライーサの学校の同僚イワンの裏切り等、誰を信じて良いのかわからない展開がスゴくスリリングだ。

主人公のトム・ハーディは「ロックンローラ」ではキャラクターがそのものずばりのハンサム・ボブで、「裏切りのサーカス」ではブロンドの甘いマスク。そして「ダークナイト ライジング」のベイン役で強烈なイメージを残した。本作のキャラクターは彼にぴったりの役所ってイメージ。
ちょっと気になるスウェーデン人俳優ジョエル・キナマンは悪の権化のようなワシーリーを演じていて「ラン・オールナイト」の善い人が飛んでしまったが、シャープな彼の顔つきが役柄にマッチしている。そういえばノオミ・ラパスもスウェーデン人で、英国、フランス、デンマーク等Internationalな俳優オンパレード。
ゲイリー・オールドマン良いな。
映画の舞台はソ連(ロシア)でロケ地はチェコ。

wowowで見た「欲望のバージニア」はアメリカの暗黒時代とギャング映画のせいで途中で挫折。トム・ハーディの記憶はほとんどない。今現在都内では彼の映画が3本公開されている。「マッドマックス 怒りのデス・ロード/2015」はパスしそうだけど、恵比寿で上映されている「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分/2013」はとても見たい。

日比谷みゆき座にて
by margot2005 | 2015-07-11 20:56 | Comments(0)