「約束の地」

「Jauja」…aka「Land of Plenty」2014 アルゼンチン/デンマーク/フランス/メキシコ/USA/ドイツ/ブラジル/オランダ
a0051234_19572371.jpg
a0051234_19571543.jpg
a0051234_19565818.jpg

製作、音楽、出演(ディネセン大尉)に「アラトリステ/2006」「ザ・ロード/2009」「危険なメソッド/2011」「偽りの人生/2012」「オン・ザ・ロード/2012」「ギリシャに消えた嘘/2014」のヴィゴ・モーテンセン。
インゲボルグにヴィールビョーク・マリン・アガー。
洞窟の女に「ホルテンさんのはじめての冒険/2007」のギタ・ナービュ。
監督はリサンドロ・アロンソ。

19世紀末のパタゴニア。デンマーク人エンジニア、ディネセン大尉は一人娘インゲボルグを伴いアルゼンチン政府軍による先住民一掃計画に参加している。インゲボルグと二人海辺の野営地のテントで眠る父親は、ある夜隣のベッドに娘がいないことに気づく。テントから飛び出したディネセンは部下の助けも断り一人荒野に飛び出し馬を走らせるが、広い荒野には誰の姿も見えない。やがてディネセンは血を流し息絶え絶えの男を発見する。彼は兵士でインゲボルグに誘われ駆け落ちしたのだ。しかしインゲボルグの行方はわからない。そうこうするうちディネセンは自分の馬がいなくなったことに気づく。その後徒歩で荒野を彷徨う彼の前に痩せた犬が現れ、犬に導かれるように洞窟にたどり着くのだった…

オープニング、父親が娘に深い愛を伝えるシーンがある。
娘を探しに荒野を彷徨った男が未知なる摩訶不思議な世界へ足を踏み入れて行く。パタゴニアの荒野の洞窟にいる女がデンマーク語で話していたのがまたまた不思議で…ラスト、瀟洒な屋敷にいる美しいインゲボルグが痩せた犬を連れているシーンも恐ろしく不思議だし…でもあれが現実で、荒野にいるインゲボルグが幻想だった?
邦題の「約束の地」が意味深いのかも知れない。

年を重ねるごとに品格が伴ってきたヴィゴ・モーテンセンは素敵な俳優。馬に乗る姿は相変わらず颯爽としていてクールだ。
ヴィゴを初めて見たのはハリソン・フォード主演の「刑事ジョン・ブック/目撃者/1985」。その後何作か見たが、中でも印象に残ったのは「ダイヤルM/1998」でのグウィネス・パルトローの恋人役。その後「ロード・オブ・ザ・リング/2001~2003」でメジャーになり、「ヒストリー・オブ・バイオレンス/2005」「イースタン・プロミス/2007」と続き、個性的なオーラを放つヴィゴ・モーテンセンのファンになった。
残念ながら「善き人/2008」はシアターに行けなくて今だ見ていない。先月公開されていた「涙するまで、生きる/2014」は原作がアルベール・カミュということで見送った。
そして本作…ファンが多いヴィゴ映画ながらウイーク・ディの夕方、シアターはガラガラ。なぜに?と思いつつ観ていたが久方ぶりに途中で挫折しそうな映画だった。本作何がなんだか?と終盤近くまでわからずじまいで、エンディングが始まりなんと幻想的な映画だったんだろうと一息ついた。

幻想的かつ独創的なドラマのスクリーンは丸みを帯びた四角。
フランス映画「我が至上の愛 ~アストレとセラドン~/2007」も丸みを帯びた四角だったのを思い出す。本作同様やはり幻想的な作品だった。

ユーロスペースにて
[PR]
by margot2005 | 2015-06-28 22:36 | 中・南米 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://margot2005.exblog.jp/tb/21392124
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< 「しあわせはどこにある」 「ただひとりの父親」 >>