イタリア映画祭2015...「われらの子供たち」

「 I nostri ragazzi」…aka「The Dinner」2014 イタリア
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兄のマッシモは冷静でドライな敏腕弁護士。一方で弟パオロは人情味あふれる小児科医。全く異なった性格である兄弟は月に一度それぞれの妻ソフィアとクララを伴い高級レストランで夕食をすることに決めている。兄弟は決して仲が良いというわけではなく、クララはマッシモの二度目の妻ソフィアを“バービー人形みたい!”と軽蔑している。しかしマッシモの亡くなった前妻との間に生まれた娘ベネデッタと、パオロ、クララ夫婦の一人息子ミケーレは仲が良くいつも一緒に過ごしている。ある夜、パオロとベネデッタはパーティの帰り道に、酔った勢いで衝動的にホームレスに暴行を加え死に至らしめる…

マッシモに「トランスポーター2/2005」「恋するローマ 元カレ/元カノ/2009」のアレッサンドロ・ガスマン。
パオロに「輝ける青春/2003」「映画のようには愛せない/2004」「心の中の獣/2005」「セントアンナの奇跡/2008」「シチリア!シチリア!/2009」「バール・マルゲリータに集う仲間たち/2009」のルイジ・ロ・カーショ。
クララに「向かいの窓/2003」「心の中の獣/2005」「コレラの時代の愛/2007」「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女/2009」のジョヴァンナ・メッツォジョルノ。
ソフィアに「見つめる女/2004」「気ままに生きて/2006」「ココ・シャネル/2008」「ブルーノのしあわせガイド/2012」「南部のささやかな商売/2013」のバルボラ・ボブローヴァ。
ミケーレに「孤独な天使たち/」のヤコポ・オルモ・アンティノーリ。
ベネデッタに「幸せのバランス/2012」のロザベル・ラウレンティ・セラーズ。
監督は「幸せのバランス/2012」のイヴァーノ・デ・マッテオ。

重大なる事件を引き起こしたにも関わらず、その重大さを理解しない子供たちに両親は苦悩する。息子を守りたい!と切に願うパオロとクララに対して、弁護士のマッシモは“二人に法の裁きを”と辛い決断を下す。しかしマッシモの決断に強く反撥したパオロは兄への積年の不満が爆発し諍いとなる。
親は弁護士と医師。何不自由なく育った思春期の子供たちが、取り返しがつかない重大な犯罪を犯してしまう。ドラマの中で、マッシモは母親が亡くなったせいもあり娘ベネデッタを甘やかし過ぎたと語っている。パオロとクララはどうなのだろう。二人は息子ミケーレを守ろうと躍起になっている。それは息子を愛しているからこそ…。
子供が犯したとんでもない事件に親はどう対処するのか?というのが本作のテーマ。
で、何度思い起こしてもあのラストは実に衝撃的だった。

数年ぶりで見たルイジ・ロ・カーショが少々懐かしい。ジョヴァンナ・メッツォジョルノも数年ぶりで、思春期の少年の母親役が似合っている。
ベルナルド・ベルトリッチの「孤独な天使たち」の主人公ロレンツォ役のヤコポ・オルモ・アンティノーリが本作の問題少年ミケーレを演じている。彼はホールにゲストとした現れたが、まだ17歳だそうでニキビだらけの顔が可愛い。
今年の映画祭はコメディが多いような気がするが、本作はシリアスな家族のドラマ…それも苦悩を描いた重厚な作品。俳優たちが皆素晴らしくて惹き付けられる。

有楽町朝日ホールにて
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by margot2005 | 2015-05-06 01:05 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)
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