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「マジック・イン・ムーンライト」

「Magic in the Moonlight」2014 USA/UK
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1928年のドイツ、ベルリン。スタンリーは中国人の扮装をし華麗なるイリュージョンを披露する英国人の天才マジシャン。ある日、友人ハワードがやって来て、コート・ダジュールに住む大富豪が夢中になっているアメリカ人占い師ソフィーの占いが本物か、それとも偽物か見極めて欲しいと依頼する…

スタンリーに「デビルズ・ノット/2013」のコリン・ファース。
ソフィに「ラブ・アゲイン/2011」「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~/2011」「アメイジング・スパイダーマン/2012&2014」のエマ・ストーン。
おばヴァネッサに「いつか眠りにつく前に/2007」「新しい人生のはじめかた/2008」「ロビン・フッド/2010」のアイリーン・アトキンス。
ソフィの母ベイカー夫人に「イントゥ・ザ・ワイルド/2007」「ローラーガールズ・ダイアリー/2009」「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ/2015」のマーシャ・ゲイ・ハーデン。
ブライスに「42 ~世界を変えた男~/2013」のハミッシュ・リンクレイター。
ブライスの母グ レースに「アニマル・キングダム/2010」「世界にひとつのプレイブック/2012」「イノセント・ガーデン/2013」のジャッキー・ウィーヴァー。
スタンリーの友人ハワード・バーカンに「ワールド・オブ・ライズ/2008」「ある公爵夫人の生涯/2008」「ジェーン・エア/2011」「裏切りのサーカス/2011」「博士と彼女のセオリー/2014」のサイモン・マクバーニー。
スタンリーの恋人オリヴィアに「娼婦ベロニカ/1998」「スパイ・ゲーム/2001」「28週後…/2007」のキャサリン・マコーマック。
監督、脚本は「ブルージャスミン/2013」「ジゴロ・イン・ニューヨーク/2013」のウディ・アレン。

南フランス、コート・ダジュールに乗り込んだ皮肉屋で頑固ものの英国人スタンリーは若くて美しい占い師ソフィーを紹介される。自分が披露するマジックには必ず仕掛けがあり、スタンリーは、いわゆる魔法や、超能力などこの世に決して実在しないと信じている。しかし“あなたには東洋のイメージが浮かぶ”など次々と透視能力を発揮するソフィーに度肝を抜き、彼女の笑顔に魅せられてしまう。
死んだ人間を呼び出し死者と会話するシーン…あのシーンは他の映画でも見たことがある。一番記憶にあるのはデミ・ムーア主演でスゴくヒットした「ゴースト/ニューヨークの幻/1990」。
本作のテーマは霊を呼び出すオカルトのせい?それとも1920年代のせい?で、今回のロマンティック・コメディは今一つだった。
タイトル「Magic in the Moonlight」は二人が雨宿りする天文台からきていると思うが、あのシーンもそれほどロマンティックかなぁ?といった趣き。前作「ブルー・ジャスミン」はとても良かったのに…。そしてロマンティックと言えば「ミッドナイト・イン・パリ/2011」が一番。パリが舞台だけでロマンティックになってしまうのかも?
でも思い起こせばアレン映画にはオカルトが良く登場する。本作ロマンティック・コメディと言う分野では今一つなのかも知れない。

ヴァネッサを演じるアイリーン・アトキンスが貫禄たっぷり。この女優が一番1920年代にマッチしていて素晴らしい。スゴく久しぶりでお目にかかったキャサリン・マコーマックながら出番は少しで残念。
そして20年代の衣装や調度品が美しい。あの豪邸はもちろんのこと。コート・ダジュールの景色もナイス。

一風変わった趣向ではあるが、ロマンティック・コメディを作り続けるウディ・アレンは今年80歳。そして50代半ばの歳で恋する男を演じ、違和感ないのはコリンとリチャード・ギアくらいのもの。と言うことはこの二人に共通するものがある。それは両者共に家庭的な雰囲気が感じられないのかも知れない?何れにしても二人の大ファン。
コリン・ファースの大ファンなので楽しみにしていた本作ながら少々マンネリズム感が漂っていて…エマ・ストーンもとてもキュートなんだけど…コリン&エマのファンじゃなければおすすめではない。
初日に観に行って、同じシアターで上映していた「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」は満席ながら、こちらは半分くらいの入り。偶然ながらどちらの作品にもエマ・ストーンが出演している。
次のウディ・アレン作品に期待したい。次は(2015製作)再びエマ・ストーンが出演のサスペンス?

シネ・リーブル池袋にて
Commented by セレンディピティ at 2015-04-19 11:57 x
こんにちは。
margotさん、今回はなかなか評価が厳しいですね。^^
私も実は途中でうとうとしてしまいましたが...^^;
肩の力の抜けたアレンらしいコメディで、それなりに楽しめました。

私もスタンリーと同じく、非科学的なことが大嫌いですが
ソフィーの霊媒には種もしかけもあって、実は心理学を駆使している...
と思ったら、深いなーと受け入れられました。
Commented by margot2005 at 2015-04-20 23:24
セレンディピティさん、こんばんは。
アレン映画は大好きなのですが、ちょっと辛口過ぎたかな?なんて思っています。
本作はアレン映画らしくなくとてもゆったりとした雰囲気が感じられました。だから眠気を誘ったのかも知れません。

ロウソクが浮くシーンなど見え見えでしたが、信じる人は信じるのでしょうね?
by margot2005 | 2015-04-17 23:35 | Comments(2)