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「暮れ逢い」

「Une promesse」…aka「A Promise」2013 フランス/ベルギー
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1912年、ドイツ。実業家のカール・ホフマイスターは大病を患い自宅療養を余儀なくされる。やがて彼の個人秘書として若くて才能あふれるフリドリック・ザイツがやっている。日々の暮らしの中でホフマイスターの妻であるロットと秘書であるフリドリックは互いに惹かれる気持ちが芽生えるがそれを表すことなどできるわけもない。そんな折、ホフマイスターの命令でフリドリックのメキシコ行きが決まる...

シャーロット(ロット)に「フロスト×ニクソン/2008」「それでも恋するバルセロナ/2008」「ザ・タウン/2010」のレベッカ・ホール。
フリドリック・ザイツにリチャード・マッデン。
カール・ホフマイスターに「大統領の執事の涙/2013」「モネ・ゲーム/2012」のアラン・リックマン。
監督、脚本は「仕立て屋の恋」「親密すぎるうちあけ話/2004」「ぼくの大切なともだち/2006」のパトリス・ルコント。

20世紀初頭ならではの物語。なんともはややるせない。LINEで連絡取り合う昨今では考えられないシチュエイション。戦争のせいで書いた手紙が大西洋を隔てて届かないのだから…。
互いに強く惹かれながらキスもしないで別れ別れになる二人。かれこれ10年後に再会した二人はやっと結ばれる…はず…そのシーンは描かれないでエンディングを迎えるから。

カールが妻ロットの弾くピアノ演奏に“心を動かされる”とつぶやく。一方でフリドリックはロットが不在の時、彼女が弾いたピアノに肌をこすりつけるように感触を楽しむのだ。あのシーンは妙にエロティックだった。その曲はベートーベンの“悲愴”。そしてドラマの中、何度も、何度も流れる名曲にしばし酔いしれる。

フリドリックはロットに惹かれるがどうする事もできない。階段を上がるロットの後ろにぴったりと続くフリドリック。彼はいつも彼女の後ろに控え、常に後ろから愛する女性を見つめている。もうとてももどかしい展開ながらドラマを楽しんだのは言うまでもない。たまにこういったしっとりとしたドラマを観るのも良いものだ。
ロットがつける香水がいたく気に入るフリドリック。それがゲランというのも時代を感じる。スクリーンから香りが漂ってくれば素晴らしいのに...なんてとんでもない妄想をする。

パトリス・ルコントは大好きなフランス人監督。本当はこの映画を昨年最後のレビューにしたかった。が、やはり無理で本年度最初のレビューとなった。
パトリス・ルコントの前作「スーサイド・ショップ/2012」はシアターへ行けなくてwowowでの鑑賞。そのアニメはかなりイケていた。シアターで観なかったのを後悔しきり。フランス人らしい展開がとても面白かったな。
ルコント映画は「仕立て屋の恋/1989」「髪結いの亭主/1990」「イヴォンヌの香り/1994」「ハーフ・ア・チャンス/1998」「橋の上の娘/1999」「サンピエールの生命(いのち)/1999」「列車に乗った男/20002」を過去に見ている。「イヴォンヌの香り」がちょっと素敵な大人のロマンスで、今一度見てみたい一作。「橋の上の娘」も今一度見たい映画の一つ。

レベッカ・ホールはお気に入りUK女優の一人。ベネディクト・カンバーバッチ主演の「パレーズ・エンド/2012」の彼女も中々素敵で忘れてはならない。
リチャード・マッデンは初めてお目にかかったスコットランド出身のUK俳優。ケイト・ブランシェットが意地悪な継母を演じる「シンデレラ/2015」のプリンス役が楽しみ。

シネスイッチ銀座にて
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by margot2005 | 2015-01-03 23:44 | フランス | Trackback | Comments(2)
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Commented by 葉子 at 2015-01-09 00:09 x
こんにちは(^^)

この作品、観たくてたまらなく。お正月3日に観賞しました。

もう、素晴らしくて。上品で、美しい。2人があとどうなったのか。想像させるなんて、さすがルコント監督。まだ1月ですが、今年No.1は「暮れ逢い」に決まりです。
Commented by margot2005 at 2015-01-09 00:51
葉子さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
そう、さすがルコント監督ですね。彼の描く世界は大好きです。
既に今年No.1とは....。

二人はきっと幸せに暮らしたことでしょうね。
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