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「トム・アット・ザ・ファーム」

「Tom à la firm」…aka「Tom at the Farm」2013 カナダ/フランス
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モントリオールの広告代理店で働くトムは交通事故で亡くなった恋人ギョームの葬儀に参列するため、ケベック州にある彼の実家の農場を訪ねる。そこにはギョームの母親アガットと農場を経営する兄フランシスが住んでいた。母親アガットは息子のギョームがゲイとは知らなかったがフランシスはそれを知っていた。トムはフランシスの存在すら知らずにいたため驚きを隠せない。やがてフランシスはギョームがゲイであったことを母親に隠すようトムを脅し始める…

監督/編集/脚本/製作/出演(トム)に「わたしはロランス/2012」のグザヴィエ・ドラン。
フランシスにピエール・イヴ・カルディナル。
アガットにリズ・ロワ。
サラに「クロエの祈り/2012」のエヴリーヌ・ブロシュ。
バーテンダーにエマニュエル・タドロス。

ギョームの母親アガットはトムを歓迎し息子のことを知りたがる。トムはたびたび真実を伝えようかと思うがフランシスが脅しをかけるため嘘を付き続けるしか方法はない。フランシスは執拗なまでにトムを虐める。そんなある日、ギョームの同僚であるサラをモントリオールから呼び寄せるよう促す。しかしギョームの嘘の恋人のフリするサラの演技もをアガットをいらだたせるだけ。そしてスキあらばサラと一緒に逃げようとするトムをフランシスが見逃すわけがない。やがてサラ一人が去り、もはや観念したトムは街のバーで酒を飲むことにする。しかしバーテンダーからフランシスにまつわる醜い話を知ることになる。そしてとうとう自分の身が危ういと感じたトムはフランシスから逃げ出すことを決意する。

フランシスの弟ギョームへの深い愛…フランシスもゲイだったに違いないとしか思えない(広い納屋でトムとダンスをする場面なぞ興味深い)。しかし彼が住む田舎ではゲイなど全くもって受け入れられないことを知っている。そして母親もきっと息子たちの性癖を知っていたのじゃないかと思う(ダンスの場面を母親も見ていたのだから...)。

映画のオフィシャル・サイトに“隠された過去、罪悪感と暴力、危ういバランスで保たれる関係、閉塞的な土地で静かに狂っていく日常。ケベックの雄大な田園地帯を舞台に、一瞬たりとも目を離すことのできないテンションで描き切る、息の詰まるような愛のサイコ・サスペンス。”…とある…正にこの“愛のサイコ・サスペンス”は面白い。

オープニング、カナダ、ケベックの広大なる田園地帯が映し出される。そしてミシェル・ルグランの“Les moulins de mon cœur/The Windmills of Your Mind (風のささやき)”が流れる。
「わたしはロランス」もそうだったが、Back Musicもまた素敵。
葬儀のシーンでトムが話す予定だった弔辞の代わりに流れるとても場違いな音楽もまた最高。
しかしながらグザヴィエ・ドランって若い頃のメグ・ライアンにそっくりなんだけど。

シネマカリテにて
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by margot2005 | 2014-11-03 00:09 | MINI THEATER | Trackback(8) | Comments(0)
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