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「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」

「The Devil's Violinist」2013 ドイツ、イタリア
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製作総指揮、音楽、出演(ニコロ・パガニーニ)にデヴィッド・ギャレット。
ウルバーニに「ベンジャミン・バトン 数奇な人生/2008」「小さな命が呼ぶとき/2010」のジャレッド・ハリス。
シャーロット・ワトソンに「レ・ミゼラブル/2012」「悪の法則/2013」のアンドレア・デック。
エセル・ランガムに「ドラゴン・タトゥーの女/2011」「もうひとりのシェイクスピア/2011」「レッド・ライト/2012」のジョエリー・リチャードソン。
ジョン・ワトソンに「恋のロンドン狂騒曲/2010」のクリスチャン・マッケイ。
エリザベス・ウェルスに「クリムト/2006」のヴェロニカ・フェレ。
バーガーシュ卿に「地獄に堕ちた勇者ども/1969」「ルードウィヒ/神々の黄昏/1972」のヘルムート・バーガー。
監督、脚本、撮影に「不滅の恋/ベートーヴェン/1994」「アンナ・カレーニナ/1997」のバーナード・ローズ。

1830年、イタリア。ニコロ・パガニーニは類いまれなる才能を持つヴァイオリニストだが、認められず不遇の日々を送っている。しかしある日、ウルバーニと名乗る男が彼の才能に目を付ける。“君を世紀のヴァイオリニストにしてみせる!”と宣言したウルバーニは強引に彼のマネージャーとなる。マネージャー、ウルバーニを得、ヨーロッパ中の観客を虜にするパガニーニ。やがて英国ロンドンでそんな噂を聞いた指揮者ジョン・ワトソンは私財を投げ売りパガニーニをロンドンに招くのだった…。

バーナード・ローズの、ベートーヴェン映画「不滅の恋/ベートーヴェン」はもちろん観ている。それは20年も前に観ているので殆ど記憶がない。しかし耳が聞こえなくなり、絶望したベートーヴェン役のゲイリー・オールドマンの狂気を帯びた演技が記憶に残る。
本作のパガニーニもスゴい!パガニーニについては殆ど知識がなく、今回、激しくて情熱的な異端の天才ヴァイオリニスト、パガニーニを知った次第。
クラシックに疎いのでパガニーニを演じるドイツ出身のヴァイオリニスト、デヴィッド・ギャレットのことももちろん知らなかった。
で、映画の中の演奏シーンはスゴい!迫力。何せパガニーニ演じるデヴィッド・ギャレット本人が演奏しているのだから…。

原タイトルは”悪魔のヴァイオリニスト”。悪魔に魂を売って得たというほどスゴい!パガニーニ。演じるデヴィッド・ギャレットの演奏に圧倒される。彼は英米でカリスマ的な人気を誇るヴァイオリニストだそう。そういや映画公開以前の6月に来日し、東京と大阪でクラシックとロックのクロスオーヴァーなライヴを行ったとは知らなかった。知っていれば是非聞きに行きたかったものだ。

ニコロ・パガニーニについては知識がないがピアニスト兼作曲家だったフランツ・リストについては少々知識がある。リストのピアノ演奏は女性を猛烈に魅了し演奏会場で失神する人がいたそう。その様を描いた絵画をTVで見たことがある。パガニーニもそうだったに違いない。彼のヴァイオリンに魅せられた女性たちが滞在先に殺到する様子も実に面白い。
”悪魔のバイオリニスト”ニコロ・パガニーニを非難する女性のデモ隊の存在も時代がなせる技か?男装の新聞記者エセル・ランガムは一人浮いていたけど…。

シャーロットとパガニーニのエピソードは事実なのだろうか?パガニーニは異常なくらい女好きで、あらゆる女性と関係を持ったあげく一人息子をもうけている。息子を心から愛するパガニーニの姿が素敵だ。

とにかく主演のデヴィッド・ギャレットの、途方もない離れ業演奏あっての最高の盛り上がりをみせる素晴らしいドラマを堪能した。
バーガーシュ卿役のヘルムート・バーガーが年月と共に変化し過ぎで(年老いて太ったゆえ若い頃とは全く別人)最初誰だか分らなかっかたがエンド・クレジットで彼の名前を知った。

TOHOシネマズ・シャンテにて
Commented by セレンディピティ at 2014-07-30 18:30 x
こんにちは。
デイヴィッド・ギャレット、すてきでしたね~☆
彼でなければ、この役は演じられないと思いました。

私も映画を見てリストのことを思い出しました。
リストはパガニーニから影響を受けて、ラ・カンパネラを作曲しましたが
音楽性のみならず、演奏スタイルや生き方もふくめて
絶大な影響を受けたのでしょうね。
天才ゆえの不遇な人生でしたが、偉大な作曲家、ヴァイオリニストですね。
Commented by margot2005 at 2014-08-05 23:13
セレンディピティさん、こんばんは。
いつもコメントありがとうございます。

リスト思い出されましたか...リストやパガニーニのクラシカルなミュージックをゆっくりと聞いてみたいですね。昨今公私ともに忙しくて、美しい音楽に癒されたい気分です。

ほんと...
>デイヴィッド・ギャレット、すてきでしたね~☆
by margot2005 | 2014-07-29 19:21 | Comments(2)