2014年 06月 02日
「ニューヨーク 冬物語」
“ありえない愛を生きた男の 100年にわたる物語――”
ピーター・レイクに「ウォルト・ディズニーの約束/2013」のコリン・ファレル。
ベバリー・ペンに「ダウントン・アビー/2010〜2012」シリーズのジェシカ・ブラウン・フィンドレイ。
パーリー・ソームズに「マン・オブ・スティール/2013」のラッセル・クロウ。
バージニアに「リトル・チルドレン/2006」「ブラッド・ダイヤモンド/2006」「帰らない日々/2007」「そんな彼なら捨てちゃえば?/2009」のジェニファー・コネリー。
ア イザック・ペンに「キング 罪の王/2005」「グッド・シェパード/2006」「イン・トゥ・ザ・ワイルド/2007」「バンテージ・ポイント/2008」「インクレディブル・ハルク/2008」「ロビン・フッド/2010」「最高の人生をあなたと/2011」のウイリアム・ハート。
ウィラに「栄光への脱出/1960」「スーパーマン・リターンズ/2006」のエヴァー・マリー・セイント。
Young Manに「マジック・マイク/2012」のマット・ボマー。
Judgeに「幸せのちから/2006」「7つの贈り物/2008」のウイル・スミス。
ハンプストン・ジョン(ピーターの養父)に「ダンス・ウイズ・ウルブス/1990」「トランス・アメリカ/2005」のグレアム・グリーン。
監督、製作、脚本「ビューティフル・マインド/2001」「ダ・ヴィンチ・コード/2006」「天使と悪魔/2009」の脚本家アキヴァ・ゴールズマン。
オープニング、移民を希望するYoung Manは結核と診断され申請を却下される。妻と共に祖国へ引き返すしかない彼は幼い子供をボートに乗せアメリカに残して行く。
幼い頃に両親と生き別れたピーターは生きるためニューヨークの裏社会を牛耳るパーリー・ソームズの手下となり盗みの日々に甘んじている。
ある日、ピーターは盗みに入った豪邸で見つけた美しい令嬢ベバリーに一目惚れしてしまう。身分の差など何のその、恋に落ちた二人を引き離すことなど誰もできなかった。しかし彼女は余命わずかの重い病に冒されていた。ベバリーと出会い生きる歓びを知ったピーターは奇跡を願ったが叶わず、彼女は亡くなってしまう。
100年後、記憶を失った男ピーターはニューヨーク、セントラル・パークで幼い女の子アビーと出会う。彼女はガンに冒され余命幾ばくもなかった。
あり得ないラヴ・ストーリーの原作はマーク・ヘルプリンの書いた“Winter's Tale/ウィンターズ・テイル”。そういやシェイクスピアが書いた“Winter's Tale/冬物語”なんて本もあるが...ドラマの中でロミオとかシーザーという名前の男が登場したりするのは作者の意図か?
ドラマには天使と悪魔が出てくる。天使はHorseで悪魔はパーリー・ソームズ。そしてJudge/裁判官もいるのだ。
ラスト、ピーターが100年間なぜ生きていたのか?彼に与えられた使命は…と次々にに解明されエンディングを迎える。
ファンタジーのようなラヴ・ストーリーは中々素敵だった。コリンが主演ということが一番大きな理由かも知れないが…。そしてやはりこの原作小説を是非読んでみたいと思った。
出番は少ないながらウイル・スミスの存在が素晴らしい。
ピーターが“盗みに入ったがやめた。”と言うとベバリーが“ならばお茶でもいかが!”と返すやりとりはとても英国風な感じでナイス。でも、少々難を言えば病に冒されたベバリー役のジェシカ・ブラウン・フィンドレイがちょっと太めでミスキャストだったかも?
アキヴァ・ゴールズマンの「ビューティフル・マインド」はもちろん観ている。主演はラッセル・クロウで、彼の妻を演じたのがジェニファー・コネリーだった。本作はアキヴァ・ゴールズマンの初監督作品。
コリン・ファレルのラヴ・ストーリーなんて初めて観た…と思っていたら本人が”初めてのラヴ・ストリー。”とコメントしている記事があった。少し前BSで放送の“エレンの部屋”に出演したコリンが本作を語っていた...“共演者が素晴らしかったんだ!”と興奮気味に語ったその共演者とは…映画の中で“Horse!”と呼ばれる馬のことだった。確かにあのHorseは美しかった。
丸の内ピカデリーにて